年末年始の金融市場スケジュール

いよいよ2023年最後の日になった。年末年始は基本的に金融市場は取引が行われないが、現在では年中無休の仮想通貨市場もある。年末年始の金融市場のスケジュールを確認してみる。

大阪の先物は3日から

　いよいよ大晦日になり、本日をもって2023年（令和5年）が終了し明日から2024年（令和6年）になる。年末年始は基本的に金融市場は取引が行われないが、現在では年中無休の仮想通貨市場もある。

　まず一番身近な日本の株式市場は12月29日に大納会が終わり、新年の取引は来週の1月4日木曜から行われる。東証は毎年基本的に12月30日に大納会があり、4日間の休みの後翌年1月4日が大発会になる。しかし今年は12月30・31日が週末にあたるため、1日早い29日に大納会が行われた。そして新年三が日は平日なので大発会は例年通り4日となる。

　一方大阪取引所が中心の先物市場は、2022年9月から祝日取引が始まったため株式市場より休場日が少ない。今回の年末年始は1月3日水曜に祝日取引が行われ、3日から新年開始となる。なおJPX（日本取引所グループ）は12月31日と1月1・2日については、「当分祝日取引を行わない」と述べており、来年以降の年末年始も祝日取引があるのは1月3日のみの予定。

　海外の株式市場を見ると、日本より年末年始の休場日が少ない国が多い。世界最大のNY株式市場は、通常の年末は12月31日まで取引が行われ、新年は1月2日から取引が始まる。年末年始の休場はわずか1日だけという活発な市場だ。

　だが今年の年末は30・31日が週末のため、東証と同じく29日で終了。そして新年の取引は東証より2日早い1月2日火曜に始まる。またアメリカ以外にも2日から株式市場が始まる国は多い。

　為替市場は国の枠にとらわれないので基本的に各国の祝日は関係なく、土日を除けばほぼ年中無休だ。ただし例年1月1日だけはほぼ為替取引がなく事実上の休場となる。年末は例年なら31日まで取引が行われるが、今年は週末のため株式市場などと一緒に29日で終了。そして新年は2日から取引が始まる。

　仮想通貨市場は土日も含めて年中無休の市場なので、年末年始は関係なく市場が開いている。しかし1月1日は世界各国の人々が新年で休暇を取っているため、開いているとはいえ仮想通貨市場でも取引量はかなり少なくなる。

　以上が各金融市場の年末年始のスケジュールになる。来年は新NISAが始まり日本の株式市場のさらなる活性化が期待できる年となるだろう。