12日に中国の金融関連機関である中国証券監督管理委員会(以下、「証監会」)が、上海において原油の先物取引を認可したと発表した。中国は去年以来外国人向け先物市場の設置を進めており、今回の原油先物認可も含めて少しずつ本格的な先物市場ができつつある。
上海における先物の取引所となりうるのは、「上海国際エネルギー資源取引センター(中国名では上海国際能源交易中心)」という組織だ。この組織は昨年から設立の動きが始まり、去年の9月29日には証監会に認可され、さらに11月6日には上海市にも認可された。そして11月22日に法人として登録されることとなった。資本金は50億元(約960億円)。
同センターは名前の通り、原油だけではなく天然ガスなど他のエネルギー銘柄の先物取引を取り扱うことを目的としている。取引は基本的に人民元建てにするとのことだ。
この取り組みは、上海における「自由貿易試験区」の設置の一貫として行われている。自由貿易試験区とは、金融取引を初め貿易などいろいろな分野における改革開放政策を実施するために、2013年9月に上海に設置された。しかし余談ではあるが、設置から1年余り経った現在、期待されていたほどの開放は進んでいないと言われている。
ともかく資源取引センターは原油や他のエネルギー先物の取引開始を目指しており、今月12日に原油先物が認可された。この先物は外国人でも取引ができるようになるとのことだ。上海は株式市場が長年外国人には開放されておらず、外国人が取引される銘柄は限られているという閉鎖的な市場だった。しかし原油に関しては、中国人以外にも開放された取引を目指している。
ただ、日本人投資家の間でどこまで上海の原油先物が人気になるかは不透明だ。日本人にとっては、東京の先物市場でも原油を取引できるし、またアメリカには世界最大の原油先物市場がある。中国の市場に投資をするメリットは、そこまで大きくない。
中国では貴金属の先物はすでに取引が行われている。金先物は2008年1月から取引が行われているが、今年の9月になって上海国際黄金取引センターが「国際ボード」と呼ばれる外国人でも取引可能な市場を設置した。
ただこの件は日本ではあまりニュースになっていないし、また上海市場で金を取引しているという投資家の話もあまり聞かない。金も原油と同じで、日本人にとっては東京商品取引所の金先物があり、かつNY市場の金先物という選択肢もある。中国市場に投資をする必要性はあまりない。
しかし中国側としては、将来は上海の先物市場をニューヨーク、ロンドン、東京など世界有数の金融市場並みに育てるつもりでいる。いつかは上海市場が世界の主要な先物市場の1つになるかもしれない。
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