「月に3%」と高額の利回りを謳って全国の投資家から1,000億円近い資金を集めていた投資会社のエクシアが、先週18日破産手続き開始となった。エクシアの怪しげな投資勧誘による被害者は1万人近くいると見られており、またも大規模投資詐欺によって多くの被害者が出た。このような投資詐欺に騙されないためにはどこに気を付けたらいいのだろうか。
「月に3%」と高額の利回りを謳って全国の投資家から累計で1,000億円近い資金を集めていたエクシア合同会社という投資会社が、先週18日に東京地裁で破産手続きの開始決定を受けて完全破綻した。
これまでエクシアに出資してきた人々は1万人近くいると見られており、破産したことでその人々は出資したお金のごく一部しか返ってこない可能性が高い。エクシアが勧誘していた投資の内容はかなり怪しいものであり、またも大規模な投資詐欺で多くの被害者が出たことになる。
ではこのエクシアとはどういう会社で、ここが勧誘していた投資はどのようなものだったのか?エクシア合同会社は菊池翔という男性によって2015年に創業された。菊池はそれ以前から為替など金融市場でトレーダーをやっており、金融の世界には精通していた。
そして2015年にエクシア合同会社を設立して投資の勧誘を始めた。エクシアが勧誘したのは「社員権への出資」であった。この「社員権」とは聞きなれない言葉だが、合同会社という会社形態で使われるもので、会社経営への参加権とほぼ同義になる。つまり株式会社における株式のようなものだ。
出資金として集められたお金は、シンガポールにある関連会社のExia Private Limited(以下、「EPL」)に貸し付けられ、EPLはその資金で為替やデリバティブ取引を行って利益を出すというものだった。
そして提示されていた利回りはなんと「月に3%」だったという。年3%なら外貨預金などいろいろな金融商品から得られるが、年ではなく毎月3%という破格の利回りであった。
当初の数年は事業は順調に進んでいるかに見えたが、2021年頃から雲行きが怪しくなってくる。そして2022年には合同会社の社員権出資の勧誘行為について法律が改正され、金融商品取引業法の登録が必要な業務が増えた。そのためこれまで行ってきた勧誘手法が難しくなった。
同時に同じ2022年頃から謳っていた分配金が得られなかったり出資金の返還を求めても応じてもらえない投資家から、エクシアに対する訴訟が相次いだ。正確な数は不明だがこれまで数十件の訴訟が起こされ、エクシアが勝訴したものもあれば敗訴したものもある。
2024年にはほぼ活動を行わない休業状態となり、そして10月18日には破産手続きの開始となった。全国には約1万人の被害者が残されている。
エクシアが謳っていた「月に3%」とは明らかに持続不可能な高い利回りであり、それを可能として出資を募っていたエクシアの事業は投資詐欺に該当する可能性が高い。そしてシンガポールのEPLも実際に金融商品への投資を行っていたかは不明な状況であった。
このような怪しげな投資話に引っかからないためには、まず高すぎる利回りを疑う必要がある。かなり優秀な金融商品やファンドマネージャーでも、年10%以上の利回りを安定して出し続けることは難しい。配当を受け取るタイプの商品で年10%を超えるものは、かなりリスクが高いと見た方がいいだろう。
そして事業の実態をしっかり確認する必要がある。エクシアが謳っていた利益の源泉であるシンガポールのEPLは、宣伝とは違い投資事業をやっていた実態はなかったようだ。シンガポールだから確認するのは難しいが、確認できないなら出資などしない方がいい。
かつて全国7万人から4,000億円以上集めて破綻した和牛商品の安愚楽牧場のように、実態の怪しい投資話でお金を集め多くの被害者が出るケースは後を絶たない。個人でできることは、金融リテラシーを高めて自分で自分のお金を守ることだ。
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