仮想通貨として比較的人気の高いトロンだが、その創始者であるジャスティン・サン氏が、22日に米証券当局によって告訴された。容疑は未登録有価証券に該当するトロンを販売したことと、相場操縦だった。この告訴が23日未明に仮想通貨市場が急落した一因になったと見られる。
トロン(TRX)はトップクラスのビットコインやイーサリアムよりは落ちるが、かなり人気のある仮想通貨だ。3月23日夜現在でトロンの時価総額は約7,000億円あり、ステーブルコインも含む仮想通貨の時価総額ランキングで15位にある。
しかしこのトロンが23日未明に暴落した。22日午後11時頃は9円だったトロンのレートは、その後下げて特に23日午前4時過ぎに7.5円まで暴落。約5時間で16%以上の下げとなった。またこの時間帯には他の仮想通貨も軒並み下落した。
23日未明のトロンの下げの裏には、米証券当局のSEC(証券取引委員会)が、トロンの創始者であるジャスティン・サン氏を告訴したとの報道があった。同時にサン氏が経営する3つの法人、Tron Foundation(トロン財団)、BitTorrent Foundation(ビットトレント財団)、Rainberry(レインベリー)も告訴された。
さらに仮想通貨の宣伝に携わったとして8人のセレブも告訴された。その8人の中には女優として日本でも有名なリンジー・ローハンも入っている。
告訴の内容は、サン氏が立ち上げたトロンともう1つの仮想通貨・ビットトレント(BTT)は未登録有価証券でありながら、それを販売していたことが違法というものだ。なおビットトレントは3月23日現在における時価総額は約700億円とトロンの10分の1程度で、トロンに比べるとかなり規模は小さい。
さらにSECは相場操縦の容疑でも告訴している。その内容は、サン氏や同氏の経営する企業がウォッシュトレードという違法な取引を使って相場を操縦していたというものだった。
ウォッシュトレードとは同じ投資家、あるいは結託した複数の投資家が複数の口座を使い、実際には取引がないのにあるように見せかける行為。SECの告訴内容によると、2018年4月から2019年2月の10ヶ月間に、連日450~740万枚のトロンのウォッシュトレードが行われていたという。
すでに述べたように、この告訴を受けて23日未明の約5時間で最大16%以上も暴落した。一方ビットトレントはもともとレートが相当低く、1枚あたり0.0001円未満、つまり1万分の1円未満でしかない。しかし低いながらも23日未明には最大で約5%の下げを見せた。
そして23日未明には仮想通貨市場全体が下げたが、これもトロン告訴の影響だと見られている。昨年5月のテラショックでもそうだが、1つの仮想通貨で問題が起こると仮想通貨市場全体が影響される構造は変わらないようだ。
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