15日土曜に韓国の「カカオトーク」とその関連サービスを管理するデータセンターで火災が発生。カカオトークと関連サービスが長時間完全に接続できなくなった。この事件によって韓国経済が一時的にマヒする事態にまで発展し、IT社会の脆さを示した。
日本で広く使われているメッセージアプリ「LINE」は韓国製だが、韓国はLINEの他に「カカオトーク」というメッセージアプリも生み出している。LINEは日本では9,000万人以上のユーザーを抱え圧倒的なシェアを持っているが、発祥地の韓国ではほとんど使われていない。
韓国ではカカオトークが日本のLINE並みに広く普及しており、ユーザー数は韓国人口のほとんどをカバーする5,000万人と言われている。カカオトーク以外にも、決済アプリの「カカオペイ」、ネット銀行の「カカオバンク」、配車アプリの「カカオT」などカカオのグループが運営するサービスは多く、どれも韓国内で大きなシェアを持っている。
ところが先週15日土曜に、カカオのサーバーがあるSKC&Cデータセンターで火災が発生。火災の影響でカカオのサーバーがダウンし、カカオのサービスが幅広く接続不能になってしまった。
すでに社会生活の多くをカカオグループのサービスに依存していた韓国社会は、この災害によって一時的に完全にマヒしてしまった。カカオトークがつながらないため、友人や家族と連絡が取れなくなった。個人だけではなく企業も顧客とカカオトークで連絡を取ることが多いので、15~16日頃にビジネスをしていた企業は顧客と連絡が取れず売上が消失してしまった事例が無数に出た。
カカオペイが使えないことで決済ができず、同様に企業の売上がなくなったり生活に必要なものを買えない個人が続出した。カカオTが使えないために、タクシーに乗れない人人が出たり、逆にタクシー側にとっては商売ができなくなった。
そして影響は金融業界にも出た。この事件で唯一幸いな点は、火災が土曜に発生したために平日に発生するよりはまだ影響が小さかったと思われることだ。金融市場の中で、株や為替市場は土日は開いていない。
しかし現代では365日開いている仮想通貨市場がある。韓国の大手仮想通貨取引所であるUpbit(アップビット)は、自社でIDやパスワードを発行せず、顧客のログインはカカオやAppleのアカウントを通して行う。
そしてカカオのサーバーがダウンしてしまったことで、週末はUpbitにログインできず仮想通貨の売買ができない顧客が続出した。そのような人々の中には、保有している仮想通貨の売り時を逃して損失を抱えた人もいるだろう。
この障害からの復旧時期はサービスによって違うが、早いもので障害発生から数時間後、遅いものでも17日月曜には復旧している。しかし復旧したは良いが、障害によっていろいろな損失を被った人々からカカオ社への損害賠償請求も始まっている。
この事件はたった1ヶ所のデータセンター、1ヶ所のサーバーに依存するIT社会の脆さを示した。韓国ではカカオトークだが、日本で最も普及しているLINE関連のサービスが停止したらと考えると、この事件は文字通りの「対岸の火事」ではない。
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