15日の欧州株式市場で、スイスの銀行大手・クレディ・スイス株が一時30%以上も大暴落し上場以来最安値をつけている。クレディ・スイス安につられて他の大手銀行株も10%前後暴落しており、米の金融不安が欧州に拡大してきているようだ。
スイスの銀行大手・クレディ・スイスは日本でも知名度が高い外資系銀行だ。しかし前日・・14日を2.24フランで終えたクレディ・スイス株は、15日のスイス株式市場で一時は30%以上も大暴落し1.55フラン付近に。これはクレディ・スイスが上場して以来の最安値となる。
世界的に有名な銀行であるクレディ・スイスが、なぜこんなことになっているのか?そもそもクレディ・スイスはここ数年経営不振が続いていた。2021年春には米ファンドであるアルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引が原因で、クレディ・スイスが44億フラン(約5,200億円=当時のレート)もの巨額損失を出す事件があった。そしてほぼ同じ時期には、グリーンシル・キャピタルという英ファンドとの取引でも巨額損失を出した。
これらに加えて顧客データの流出など不祥事もあり、ここ数年クレディ・スイスは厳しい経営が続いていた。2022年の損益は74億フラン(約1兆600億円)もの赤字だった。
そして15日になってクレディ・スイス株が大暴落しているのは、10%近くを保有する筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンク(SNB)が、「クレディ・スイスに追加出資はできない」と発表したためだった。
またそれに先立って14日には、財務の内部管理体制に「重大な問題がある」との発表も行われていた。これらの発表を受けて15日にはクレディ・スイスが最大30%以上も大暴落することとなった。
さらにクレディ・スイスの懸念は欧州の他の大手銀行にも波及している。この日の欧州各地の株式市場では、フランスのBNPパリバ、クレディ・アグリコル、そしてソシエテ・ジェネラル、ドイツのドイツ銀行とコメルツ銀行、クレディ・スイスと同じスイスのUBSといった大手銀行の株が、軒並み10%前後下落している。
先週後半にはアメリカでSVB(シリコンバレー銀行)が破綻し、週末12日にはシグニチャー・バンクも破綻した。そして今週になると今度は欧州で金融不安が広がっている。欧州の金融不安はアメリカの銀行破綻が直接的な原因とは限らないが、それは逆に言えばアメリカと欧州でそれぞれ別の原因で金融不安が浮上してきたことを意味する。
このように世界の別の場所で複数の金融不安が出てきたとなると、最悪のケースでは2008年のリーマン・ショックのような世界的な金融危機にもなりかねない。
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