株式なのに、購入すれば元本が保証されているという新しいタイプの株を、トヨタ自動車が発行することになった。これは投資家にとっても魅力的で面白い株と言える。
この新株は正式には「AA型種類株式」と呼ばれるが、ここでは簡単に「新株」と呼んで話を進めることにする。トヨタの新株は4月末に「発行する」と発表していたが、6月16日に株主総会で承認され、正式に発行が決まった。
一体この株は既存の株式とは何が違うのか?売りとしては、株式なのに「元本保証されている」点にある。その仕組みは以下のようになる。
まず新株は普通の株式と違い、購入から5年間は売却することができず、保有していなくてはならない。そして5年後には、そのまま保有するか、あるいはトヨタに購入価格で買い取ってもらうか選択することができる。つまり5年後のトヨタ株の市場価格が購入価格より低ければ、購入価格で買い取ってもらうことで損失は発生しない。
そして5年間、株主は毎年配当を受け取る権利がある。配当利回りは初年度が0.5%、2年目が1%と毎年0.5%ずつ上がり、5年目には2.5%となる。年平均にすると1.5%だ。
発行価格については、発行時のトヨタ株の市場価格よりも20%以上高い価格でと決められた。今日のトヨタ株の終値は8,395円なので、この価格を基準にするとその20%増し、10,074円以上で発行されることになる。
この新株は、元本が保証されているという点がかなり投資家にとっては便利な投資商品だ。ただ「株式」と銘打っているが、中身は債券に近い。債券の中でも「転換社債」に近い性質を持つ金融商品と見ることができる。
転換社債とは、後に株式に転換できる権利がついている社債のことだ。トヨタの新株はそれとは反対に株式の形式で購入し、後に株式として保有を続けるか、あるいは社債の償還のようにトヨタに購入価格で買い取ってもらうか選択できる。
今日の株主総会で3分の2以上の賛成票を得て可決されたとはいえ、反対票ももちろんあった。反対に回ったのは、主に海外の投資家だったと報じられている。新株は国内でしか募集をかけない予定なので、応募できない海外の投資家は新株の発行に賛成できなかったと見られている。
新株はいいことばかりのようだが、リスクはないのか?唯一のリスクと言えば、トヨタに何かあったら新株も契約通りに買い取ってもらえなくなる可能性があることだ。これは社債に投資をする場合と同じで、社債も発行した会社が倒産するなどしたら、元本は保証されない。
しかしトヨタは世界でも有数の企業。トヨタの経営に今後5年間で何かが起こる可能性は、極めて低い。年平均1.5%という利回りは、債券として見れば現在の超低金利の日本ではなかなかいい方だ。結局のところ、「トヨタ」というブランドと企業としての安定性がある以上、買い手はかなり集まるだろう。
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