先週12日金曜にNTTが2023年3月期決算とともに、株式を25分割する計画を発表した。NTTのような大型株が、25分割のような大きな分割をするのは極めて異例のことだ。NTTはこの措置を、来年から始まる新NISAを踏まえたものと発表した。
先週の12日金曜午後1時頃に、NTT(銘柄コード:9432)が2023年3月期の決算を発表した。しかし今回はそれと同時に、6月30日を基準日として株式を25分割する計画を発表した。
すでにご存じの人も多いと思うが改めて説明すると、株式分割とは現在ある株式をいくつかの株式に分割すること。例えば現在10,000円の株があるとして、それが2分割されたら1株あたりは5,000円と半分の価値になり、その代わりに既存のホルダーは保有株数が2倍に増える。
何分割するかはその企業の裁量で決められるので、10分割や100分割なども可能だ。また2.5分割のように小数の分割をすることもある。
NTTが発表したのは25分割なので、現在の株価のまま分割されるとすると、4,000円強の株価が1株あたり160円強になる。企業が株式分割を行う目的はいろいろあるが、最も多いのは分割することで株価を下げて投資家にとって買いやすい価格するためだ。
株価が上がってくると、個人投資家にはだんだんと手が出ない金額になってくる。例えば日本銀行(銘柄コード:8301)の5月16日の終値は24,210円なので、100株単位のこの株を買おうとすれば最低でも240万円以上用意しないといけない。なお各証券会社が本来の単位未満で買える「ミニ株」などのサービスを提供しているが、これは議決権が与えられないなどのデメリットもあるので今回は除外して考える。
日銀株の例で見たように、株価が上がると最低投資金額が上がり個人は買いにくくなる。そこでもっと幅広い投資家に買ってもらいたい場合、企業は株式分割を発表して株価を下げて買いやすくすることができる。
今回の25分割の目的についてNTTは「2024年から新しいNISA制度が導入される事も踏まえて、投資単位当たりの金額を引き下げる事で、より投資しやすい環境を整えました」と述べている。
現在の株価だと最低投資金額が40万円以上になるが、それを16,000円程度に引き下げることで若年層のNTT株への投資を促す狙いがあるようだ。
アメリカでは全ての株が1株から投資でき、株価は10~100ドル程度の銘柄が多い。そのため日本円で換算しても1,350~13,500円くらいから投資ができる。それに対して日本は単位が100株なので、株式投資を始めるために必要な金額はどうしても大きくなる。
NTTはそのような現状に対抗して25分割を打ち出したのだが、NTTのような大型株が25分割といった大きな分割を発表することは極めて異例だ。若年層の投資を促す目的があるとはいえ、25分割はやややり過ぎ感もある。
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