仮想通貨MATICの移行日が9月4日に決定

ポリゴン（MATIC）という仮想通貨があるが、このブロックチェーンは2021年にPolygon PoSと名前を変えてリブランドされた。仮想通貨のシンボルはその後もMATICのままだったが昨年POLという新通貨への移行を発表しており、今週18日になってPOLへの移行日が9月4日と発表された。

イーサリアムのレイヤー2

　仮想通貨の時価総額ランキングで21位（2024年7月19日現在）のポリゴン（MATIC）という仮想通貨がある。日本でポリゴン（MATIC）を扱っている取引所は、bitbankなど少数に留まるので、日本の仮想通貨投資家でポリゴン（MATIC）を持っている人はまだ少ないかもしれない。

　ポリゴン（MATIC）はそのブロックチェーンである「Polygon PoS」のネイティブトークンだが、MATICを廃止して新しい通貨ポリゴン・エコシステムトークン（POL）に移行する計画が昨年に発表された。そして今週18日になって、移行の実施日は9月4日になると発表された。

　ビットコインのシンボルは、名前「bitcoin」の7文字から取った3文字のBTCだ。その一方で通貨名がポリゴンでシンボルがMATICという一見関係なさそうな組み合わせの仮想通貨は珍しい。その理由はチェーンのPolygon PoSや通貨MATICのこれまでの発展の経緯が関係している。

　このプロジェクトはMATICという名のブロックチェーンと、その通貨であるマティック（MATIC）として2017年にスタートした。MATICはイーサリアムブロックチェーンのレイヤー2、つまりイーサリアムのチェーンを基本とした発展形のチェーンとして構築された。

　だが2021年になってブロックチェーンと通貨名を変え、リブランドとして新しいスタートを切った。

　この時にブロックチェーンがPolygon PoSになり、仮想通貨の名前もポリゴンと変えられた。だが仮想通貨のシンボルはMATICのまま残されたので、通貨名とシンボルがかい離している状態が続いてきた。

　そして去年になって、Polygon PoSのネイティブトークンをこれまでのMATICから新通貨であるPOLに移行すると発表した。基本的にMATICとPOLはほぼ同じレートで取引されているため、移行するにあたりMATICからPOLへの交換レートは1：1となる。

　交換に関し、現在Polygon PoS上でMATICを保有しているホルダーは自動的にPOLに移行されるので何もしなくてよいとのことだ。一方イーサリアムチェーンや取引所でMATICを保有している場合、自動的には交換されないとのことだった。この言い方はややわかりにくいかもしれないが、ポリゴンの公式サイトでもこの言い方で発表されている。

　bitbankなど取引所のウォレットでMATICを保有している場合は、取引所が何らかの対処を行うと思われるので取引所からの発表を待つ必要がある。MATICのホルダーはこれからの発表や関連ニュースに要注目だ。