ロンドン証券取引所に、資源関連企業のグレンコア(銘柄コード:GLEN)という会社が上場している。その会社の株が28日月曜に30%以上も暴落し、そして火曜以降にリバウンドして週の終わりまでに30%以上暴騰するという乱高下を見せた。日本ではあまり知られていない企業だが、この乱高下は金融市場でかなり話題になっている。
最初にグレンコアという会社について、どういう会社か改めて確認してみよう。グレンコアはスイスのバールに本社を置く企業で、金など天然資源の開発と、商品先物取引を主な事業としている。
もともとグレンコアは商品先物取引を主な事業として、1974年に設立された。ただそれとは別の、エクストラータという資源開発を行う企業を2013年5月に吸収合併。この時点で社名は「グレンコア・エクストラータ」になり、現在のよう資源開発と商品先物取引の両方を行う会社になった。その後2014年5月には社名を「グレンコア」に戻した。
グレンコアの売上高は2014年度で2,200億米ドル(約26兆円)もあり、売上高ベースならスイスで最大の企業である。それだけに、グレンコアの株価の乱高下はスイスや欧州にとってかなり大きな懸念材料になっている。
グレンコアは20世紀にすでにかなり大きな会社になっていたが、上場はしようとしなかった。それが2011年5月になって、ついにロンドン証券取引所に上場。グレンコア株の上場初値は548だった。また同じ月に、香港証券取引所にも上場している。
しかしグレンコアの株は、上場時がピークでその後下がり続けている。2011~15年と言えば世界的に見て株価は上昇トレンドにあり、ロンドンのFTSE100も2011年5月当時6,000付近だったのが、今年の春には7,000を超えた。ただしその後は世界的な株安のため、今月になってまた6,000付近に下がっている。
そしてグレンコア株の今年5月の終値は288と、上場以来4年間下がってはいたが急落はしていなかった。しかし6月以降、中国発の世界同時株安などもあり下げが加速。6月の終値は255、7月208、8月148と3ヶ月でほぼ半分になる。
そして9月になって25日までに97とさらに暴落したのだが、週明け28日月曜には30%も大暴落して68になってしまった。だが29日火曜以降の4日間でリバウンドし、2日金曜の終値は95だった。
グレンコアの暴落は、単純な下げ以上の不安を金融市場に広げている。というのもグレンコアは商品先物取引をしている企業なので、その損失が外部に見えにくい。場合によっては、現在分かっている以上の損失がある日突然明るみになるかもしれない。そうなった場合、グレンコア自体の存続に関わるような深刻な事態になることが考えられる。その懸念が、グレンコア株をさらに押し下げている。
一部の報道では、「グレンコアは次のリーマンブラザーズの可能性がある」などという論調もある。実際どうなるかは今の時点では分からないが、市場を大きく揺るがす可能性を持つリスク要因であるのは間違いない。
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