今週は米で比較的重要な発表が少なかったため、FRBの追加利下げ観測や米経済の良好な見通しを受けてダウ工業平均は4回最高値を更新。また東京株式市場も日経225平均が一時40,000円を回復した。
今週は重要なアメリカの経済指標の発表が比較的少なかったが、17日木曜には9月小売売上高が発表され予想の前月比0.3%増に対し発表は0.4%増と良好な数字だった。
18日金曜には日本の9月消費者物価指数が発表され、生鮮食料品を除いた数字で予想の前年同月比+2.3%を上回る+2.4%だった。また同じ日には中国の第3四半期GDPが発表され、予想を0.1ポイント上回る前年同期比4.6%増だった。
政策金利はトルコとユーロ圏がどちらも17日に発表。トルコは予想通り50%のまま現状維持を発表し、ユーロ圏も予想通りに0.25%の利下げを発表して最重要金利を3.4%とした。
今週は新たな材料は少なかったものの、FRBが追加利下げをする見通しや今月初頭に発表された9月雇用統計の数字が良好だったことなどを買い材料にしてNY株式市場は堅調な1週間となった。
ダウ工業平均は14日月曜に201ドル上昇して史上初めて43,000ドルをつけるとともに、史上最高値を更新。翌15日火曜には324ドル下げたものの、16日水曜には337ドル高でまたも最高値を更新。18・19日にも小幅上昇し、今週は5日中4日史上最高値を更新した。
14日がスポーツの日で休場していた東京株式市場は4日間のみの取引だった。先週金曜と14日にNY株が上昇したことを受け、休場明け15日朝方には約3ヶ月ぶりに日経225平均が40,000円をつけた。
だがこの日は40,000円台を維持できずに39,900円台まで下落して終了。翌16日には堅調なNY株にも関わらず730円も暴落し、17日も続落して39,000円を割って38,000円台に。18日も大きなリバウンドがないまま終わり、週足では624円安とNY株と比べて振るわない1週間だった。
為替市場では米ドル/円が先週は一時1ドル=149円50銭をつけて150円回復まであとわずかと迫った。そして今週は週明け14日に150円まであと数銭と迫ったものの、150円は超えられず跳ね返された。
その後しばらく150円トライはなかったが、17日についに2ヶ月半ぶりに150円を突破。18日夜以降に少し後退して終値は149円50銭だった。
先物市場では、中東におけるイスラエルとヒズボラ・イランとの戦闘激化懸念を受けて今月はNY原油が上昇し、先週を75ドル台で終えた。だが今週14日になると、懸念されていたイスラエルによるイランの石油施設への攻撃についてイスラエルが「そのつもりはない」と述べたとの報道が流れ、原油価格が2ドルほど急落。その後週の後半にかけて下げが続き、週の終値は69ドルだった。
来週はカナダとロシアの政策金利発表がある。それ以外に海外で大きな材料はないが、27日日曜には日本の総選挙がある。総選挙に向けて政局材料が増えてくる可能性も考えられるだろう。
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