米FRBは今年中に利上げをすることが確実と見られていた。そして最近まで米経済指標も比較的良好だったため、今年の9月に利上げをする可能性が高くなっていた。しかし先週から続く世界同時株安は、利上げのシナリオを覆してしまったかもしれない。
去年の秋にQE3を終了させたFRBは、次に利上げを視野に入れている。すでに米失業率も5%台に下がっており、GDPなど他の経済指標も好調なため、今年中の利上げはほぼ確実と見られている。
今年のFRBの政策金利発表は残り3回。9月半ば、10月末、12月半ばにある。そして次の9月17日(日本時間18日未明)の政策金利発表まで、残り3週間程度になった。
今月初めに発表された7月雇用統計は、予想の22万5000人に対し発表は21万5000人とまずまずだった。7月の雇用統計を無難に乗り切った時点で、9月利上げの可能性がかなり高いと見られていた。
しかし今月の後半になって、突然の世界同時株安である。24日には米国市場でダウ平均が場中に前日比1,089ドル安の安値をつけ、史上最大級の下げになった。日本や中国など他の主要国の市場も暴落が続いている。
この株安によって、これまではかなり可能性が高いと思われてきた9月の利上げが、遠のいたのは明らかだ。利上げは基本的に株式市場にとっては売り材料となる。株安が続いているのに金利を引き上げては、株安に拍車をかける。
本来株式市場で暴落が続いているなら、株安を止めるために利下げをしてもいいくらいだ。だがアメリカは現在ゼロ金利のため、これ以上利下げをする選択肢はない。それは日本やユーロ圏も同じで、利下げで株安を止めることができない。主要国で唯一利下げ余地があるのは今回の危機の発信源である中国くらいだが、中国は今月まだ利下げをしていない。
9月のFOMCまで残り3週間程度。今すぐに株安が止まったとしても、市場に再度の暴落懸念は残る。それを考えると、9月18日に利上げを実施するのは難しくなってきた。
では10月、12月のFOMC時に利上げはありえるのか?それは今後の動向次第と言える。ただ8月のダウ工業平均は、ここまですでに1,818ドルも下げている。この水準のまま今月を終えると、月の下げ幅としては史上最大になる。
リーマンショック時ですら、1ヶ月でここまで落ちていない。リーマンショックでは2008年9月から2009年2月の6ヶ月間暴落が続いたが、月足で1,818ドル安はなかった。今回の暴落前ダウは17,000ドル以上とリーマンショック時よりもかなり高い水準にあったので、下げ幅が大きくなるのはおかしなことではない。これだけ大きな下げがあると、10月、または12月までに利上げができるほど地合が回復するかどうか、厳しい状況になる。
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