米製薬大手のファイザーが、31日に2016年10~12月期の決算を発表。今期の売上高は前年同期比3%減と苦戦している。最近日本でも普及が進んでいるジェネリック医薬品のために、ファイザーのような大手製薬会社が苦戦を強いられている。
31日に米製薬大手のファイザーが、2016年10~12月期の決算を発表した。ファイザーの決算月は12月になるため、この四半期決算をもって2016年度通期の数字も出ることになる。
そして10~12月期の数字を見ると、売上高が136億3000万ドル(約1兆5500億円)で、前年同期の140億5000万ドル(約1兆6000億円)から3%減だった。
一方純利益は7億7500万ドル(約880億円)。前年同期は1億7200万ドル(約195億円)の赤字だったので、今年は黒字転換できたことになる。前年の赤字は訴訟関連費用などがかさみ、特別損失が多く出たためだった。
EPS(1株あたりの利益)は、特殊な要因を除いた数字で47セント。これは前年同期の53セントより低く、また今期の市場予想である55セントよりも低い。
すでに述べたようにファイザーは12月が決算月なので、今期の数字が出たことにより2016年度通期の決算も確定した。2016年度通期の売上高は、528億ドル(約6兆円)。前年度が488億5000万ドル(約5兆5500億円)だったので、前年比8%増となる。
通期での純利益は72億2000万ドル(約8200億円)なので、前年度の69億6000万ドル(約7900億円)よりも4%増加した。
2016年通期は増収増益だったものの、2017年度の見通しはあまり良くない。今回の決算発表でファイザーは、2017年度の売上予想を520~540億ドル(約5900~6100億円)とした。市場の事前予想は545億ドル(約6200億円)だったので、予想をかなり下回っている。
ここ最近ファイザーが苦戦している理由の1つに、ジェネリック医薬品の普及があると言われる。ジェネリック医薬品とは、最初に開発された医薬品の特許が切れた後、別のメーカーが製造した同じ効果を持つ医薬品のこと。一般的に、ジェネリックはオリジナルの薬よりも安い価格設定ができる。
ファイザーは男性用の性機能回復薬「バイアグラ」のメーカーとして知られているが、バイアグラも最近特許が切れたのでジェネリックが出回るようになった。そのために最近までバイアグラで稼いでいた売上が、稼げなくなってしまった。
ファイザーはアイルランドの製薬会社・アラガンとの合併を2015年秋に発表したが、これが「税金逃れ目的だ」と批判を浴び、アメリカ政府は税金逃れができないように法律を改正。結局2016年春に合併はキャンセルされた。
こういった逆風もあり、ファイザーにとってここ数年は事業環境が良好とは言えないかもしれない。だがいい薬を開発する姿勢をキープしていけば、ジェネリックの台頭に影響されないようなビジネスができるのではないか。
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