昨年後半から多くの穀物・資源価格が値上がりしており、それはコーヒー豆価格にも及んでいる。そしてコーヒー豆の価格が上昇したことで、日本国内で販売されるレギュラーコーヒーも値上げされることになった。
世界各国による大規模金融緩和を受け、昨年後半から穀物や鉱物などいろいろな先物価格が上昇している。そしてコーヒー豆も例外ではなく、昨年後半から高騰してきた。
だが2018~20年のコーヒー豆価格はかなりの安値水準に留まっていた。コーヒー豆には大きく分けて「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2種類がある。アラビカ種は主に高級コーヒーに、ロブスタ種は主にインスタントコーヒーに使われるなどこの2つには違いがある。
高級コーヒーに使われるだけあり、アラビカ種はロブスタ種より高い。特に最近はアラビカ種の値上がりが目立っており、両者の価格差は2倍以上ある。
コーヒー豆先物の代表的な銘柄は、NY先物市場に上場されているアラビカ種。NYコーヒーは1ポンド(≒0.45kg)単位で取引されているが、2018~20年前半は価格が低迷し1ポンドあたり1ドル付近で推移。1ドルを下回っていた時期も多く、90セント以下だった時期もあった。
この時期の価格低迷は、最大の生産国であるブラジルで生産量の増加が続いてきたことなどがあると見られていた。
しかし2020年後半からコーヒー豆価格は低迷を脱して上昇に転じる。上昇に転じた理由は世界的に金融緩和が行われたことで多くの先物価格が上がっていることや、ブラジルの生産量が減少に転じたことなどがあると見られている。
昨年後半から上昇が続いたNYコーヒーは今年になっても止まらず、6月には2016年以来の高値となる1ポンド=1.65ドルをつけた。しかしその後は高値更新が見られず、7月上旬現在で1.5ドル付近に留まっている。
コーヒー豆価格の高騰は、ついに日本国内のコーヒー小売価格の値上げにつながった。7月8日にコーヒーメーカーのUCC上島珈琲が、9月1日からレギュラーコーヒーを値上げすることを発表した。値上げ幅は家庭用で20%程度、業務用はまだ発表されていないが、家庭用に近い幅になるだろう。
UCC上島珈琲は値上げの理由として、原料価格の上昇だけではなく海上輸送コストの上昇も挙げている。パンデミックの影響等で世界的にコンテナや船舶が不足しており、コーヒーだけではなく他の製品にとっても海上輸送コストは上がり続けている。
最近では食料品、ガソリンを初めあらゆる物の値段が上がっており、コーヒーの値上げも世界的なインフレ傾向の表れと言える。
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