日本で最初のIEOとして上場し、上場直後に販売価格の20倍にまで暴騰して大成功したかに見えたパレットトークン。しかし今週18日になって、IEOの販売を担ったコインチェックが来月で取り扱いを廃止すると発表した。このようなケースは日本のIEOで初となるので、関係者に与える衝撃は大きい。
企業が独自トークンを発行し、仮想通貨取引所経由で不特定多数に販売して資金調達を目指すのがIEO(Initial Exchange Offerings)だ。海外では多数が行われているが、日本では来週ようやく8例目・JOCトークン(JOC)の上場が行われる。
そして日本のIEOのパイオニアとして最初に上場されたのが、パレットトークン(PLT)であった。パレットトークンはコインチェックが販売を行い、2021年7月29日に同社の取引所に上場された。
販売価格は1枚あたり4.05円だったが、2021年当時は仮想通貨市場の地合が良好だったこともあり販売開始からわずか6分後には目標金額が集まった。そして上場すると価格は暴騰して、8月1日には一時販売価格の20倍以上となる94円をつけた。この日本最初のIEOは大成功したかに見えた。
しかしその後は価格が徐々に下がり、今年夏にはついに上場後初めて販売価格の4.05円を割った。11月のトランプ氏勝利後は仮想通貨市場の上昇に乗って多少は回復し、12月18日は5.7円付近で推移していた。
そのような状況だったが、18日になってコインチェックが来年1月20日をもってパレットトークンの取り扱いを廃止すると発表した。理由としては「PLTにおけるプロジェクトの継続性等を総合的に検討した結果、お客様に安定したサービスを提供し続けることが困難と判断」(出典:コインチェックサイト)と述べられていた。
なおパレットトークンはすでにbitFlyerなど他の複数の取引所で扱われているため、コインチェックの廃止は同トークンを売買できる場所が完全になくなることを意味するわけではない。コインチェックは廃止日までに他の取引所に送金することを推奨している。
この決定は日本のIEO市場にとって衝撃的なものと言える。すでに述べたようにパレットトークンは日本で最初のIEOで、上場直後に20倍にもなった最も成功したIEOでもある。その後上場したIEO、例えば第2弾として2022年5月に上場したFCRコイン(FCR)は、上場直後に販売価格の2.2円を割りその後はずっと0.2~0.4円付近で低迷している。
一方パレットトークンは値動き的にはかなり成功していたのだが、わずか3年あまり後に「プロジェクトの継続性等に疑義」という理由で販売した取引所が廃止と発表してしまった。
この決定は、今後日本で行われるIEOのプロジェクトに対する信頼を大きく損ねてしまうものになったのではないだろうか。
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