24日の正午前にロシアのプーチン大統領が「ウクライナ東部に軍事作戦を開始」と発表。その後実際に侵攻が行われたとの報道が次々に伝わってきた。懸念されていたロシアのウクライナ侵攻が始まってしまったため、24日の午後には株式市場を初め金融市場が大変動を見せた。
今年になってからずっと懸念されていたロシアのウクライナ侵攻が、ついに始まった。日本時間の24日正午前に、ロシアのプーチン大統領が「ウクライナ東部に軍事作戦を開始する」と発表。ウクライナへの侵攻を正式に発表した。
その後午後になって実際にロシア軍が侵攻を開始したとの報道が次々と流れてきた。なおウクライナ問題の背景についてはこちらの記事で述べている。
ついにウクライナ侵攻が始まったことで、24日午後は金融市場が大変動した。前日を26,449円で終えていた東京株式市場の日経225平均は、24日前場は前日終値よりやや安い26,200円台を中心に推移していた。
しかし昼休み中にウクライナ侵攻開始の報道が流れると先物が数百円急落。後場は2020年11月以来1年3ヶ月ぶりとなる25,000円台まで下がり、午後1時過ぎには一時25,700円台に。その後多少は切り返したものの終値は478円安の25,970円と26,000円を回復することはできなかった。
株式市場以外では原油相場の動きが際立っていた。ウクライナ侵攻懸念が買い材料となり24日午前中に多少上昇して正午前に93ドル台だったNY原油は、侵攻開始を受けてその後午後から夕方にかけて暴騰。午後4時過ぎには98ドルを超えて2014年後半以来7年数ヶ月ぶりの高値となった。またロンドン市場のブレント原油は節目の100ドルを超えた。
原油以外では穀物先物が暴騰している。もともとウクライナ懸念で上昇していたシカゴ大豆は、24日の侵攻開始前には昨年5月の高値を更新して1ブッシェル=16.9ドルまで上昇していた。そして侵攻が始まると17ドルを越えてさらに上げ、夕方には一時17.6ドルをつけた。史上最高値は2012年の17.9ドルなので、その更新も間近に迫っている。
23日夕方頃には1ブッシェル=8.4ドル台だったシカゴ小麦は、同日夜から大きく上昇。24日正午前にウクライナ侵攻が発表されると制限値幅の上限である9.26ドルまで上昇した。前日の終値が8.76ドルなので、制限値幅は50セントだった。
2012年に高騰した時の天井が9.5ドル付近なので、その更新が視野に入った。ここを越えると2008年につけた史上最高値である12ドル近くを目指すことになる。
シカゴコーンは23日夜には1ブッシェル=6.7ドル台だったが、日付が24日になった頃から高騰。ウクライナ侵攻が発表されると上げが加速し、制限値幅上限の7.19ドルまで上昇した。こちらの制限値幅は前日終値である6.84ドルから35セント。
為替市場ではロシアルーブルが暴落した。24日午前は1ドル=81ルーブル付近で取引されていたが、発表後の午後になると89ルーブルまで約10%ルーブルが暴落。その後はロシア中銀による介入があったとの観測もあり、ルーブル安は一旦止まった。
ロシアの株式市場も大暴落した。主要な証券取引所のモスクワ取引所は、侵攻開始による混乱を避けて現地時間午前8時過ぎ(日本時間午後2時過ぎ)に一旦全取引の停止を発表。
その後午前10時(同午後4時)に取引が再開された。しかし前日終値が1,226だった主要指数のRTS指数は、この日の開始以降大暴落し正午前(同午後6時前)には610と前日から50%も低い水準になった!これは値幅制限がある日本では考えられない。
なおこの記事を書いている現在モスクワは正午を過ぎたところで、モスクワ株式市場はまだ取引が続いている。
24日はウクライナ侵攻開始で多くの市場が大変動をしたが、今後も同様のことは十分起こりうる。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。