4月頃に予定されているイーサリアムの次回のアップデート「ペクトラ(Pectra)」のテストが、2月から開始される見込みになった。テストを行い問題がなければ4月にアプデが実施される。
仮想通貨のイーサリアム(ETH)はここ最近、1~2年に1回のペースで大型アップデートを行い、その機能を拡張・改善してきた。特に数年前に行われたアップデートにより、それまでビットコイン(BTC)などと同じPoW(プルーフ・オブ・ワーク)の処理方式を採用していたものが、より環境負荷の低いPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に変更された。
そして現在は次の大型アップデート「ペクトラ(Pectra)」の準備が進んでいる。ペクトラとは聞きなれない言葉だが、もともとあった2つのアップデート「プラハ(Prague)」と「エレクトラ(Electra)」が統合されてこの名前になった。ペクトラは2月からテストが開始され、問題がなければ4月にも実施される予定になっている。
ペクトラで予定されている改善点はいろいろあるが、重要なものの1つはガス代がイーサリアム以外でも支払えるようになる点。ガス代とは仮想通貨取引の手数料のようなもの。日本の仮想通貨取引所で取引する際は、取引所が独自に設定している手数料を支払うのでガス代を意識する必要はない。しかし海外のDEX(分散型取引所)などで仮想通貨を取引する際にはガス代の支払いが必要になる。
これまではイーサリアムチェーン上の仮想通貨取引では、イーサリアムでしかガス代が支払えなかった。だが今回のアプデによってERC-20規格の仮想通貨・トークンでガス代が支払えるようになるので、ステーブルコインのUSDコイン(USDC)でも払えるようになる。
もう1つの重要なアプデは、ステーキングを行うバリデーターが1つのノードでできる上限量がこれまでの32ETHから64倍の2048ETHに増やされること。これによってバリデーターのステーキングコストが下がり、ステーキングに参加した場合の報酬率が上がる可能性がある。
ここ数年の主なイーサリアムの大型アプデを見ると、2020年12月には「セレニティ(Serenity)」によってイーサリアム2.0と称される新しい仕組みが作られた。これはPoSへの基盤となったのだが、完全なPoSへの移行はその後になる。
2022年9月には「ザ・マージ(The Merge)」が実施され、ここにおいてイーサリアムは完全にPoSに移行した。
2023年4月には「シャペラ(Shapella)」が実施された。このシャペラという言葉も、もともとは2つのアプデだった「シャンハイ(Shanghai)」と「カペラ(Capella)」を合成させたもの。シャペラでは「ザ・マージ」以降にロックされていたステーキングの報酬がアンロックされて受け取れるようになった。
そして直近のアプデとなる2024年3月の「デンクン(Dencun)」では、ガス代削減などが実現された。このデンクンもはくちょう座の星の名前「デネブ(Deneb)」とメキシコの都市である「カンクン(Cancun)」という2つのアプデ名を合成させた言葉。
最近はビットコインやリップル(XRP)と比べてパフォーマンスが低いと言われるイーサリアムだが、今回のペクトラで勢いを取り戻せるだろうか。
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