NY証券取引所とヨーロッパの複数の証券取引所を統括して運営する企業・NYSEユーロネクストが、IPO(新規株式公開)を計画していると発表した。
ユーロネクストとは、正確に言うとパリ(フランス)、ブリュッセル(ベルギー)、アムステルダム(オランダ)、リスボン(ポルトガル)というヨーロッパの4ヶ所にある証券取引所を総称して呼ぶ名のことだ。そしてこれらを運営する会社が、NYSEユーロネクストと呼ばれる。
現在これらの国では統一通貨・ユーロが使われているが、20世紀にはこれらの国はそれぞれが独自の通貨を持っていた。そして証券取引所も、ユーロネクストという統合された運営と名前を持っておらず、それぞれパリ証券取引所、アムステルダム証券取引所など、独立して個別に存在していた。
それがユーロ正式導入直前の2000年9月に、まずパリ、ブリュッセル、アムステルダムの3ヶ所の取引所が合併し、ユーロネクストという名称をつけられて新しくスタートした。それぞれの取引所は区別をつけるために、ユーロネクスト・パリ、ユーロネクスト・ブリュッセルなど地名を後につけて呼ばれている。
さらにその後の2002年に、ポルトガルのリスボン証券取引所がこれに合流。ユーロネクスト・リスボンと改名し、ユーロネクストに合流した証券取引所は4つとなった。
それだけでは終わらず、今度は世界最大のNY市場を運営するニューヨーク証券取引所(NYSE)との合併を発表し、2007年4月に正式に合併した。こうして社名もNYSEユーロネクストとなり、世界最大のNY市場とヨーロッパの4ヶ国の株式市場を運営する世界最大規模の証券取引所運営会社となった。
さらにNYSEユーロネクストは、2013年にアメリカのインターコンチネンタル取引所と(ICE)いう企業によって買収されている。インターコンチネンタル取引所とは、アメリカのアトランタに本社を置く、金融商品の取引所を総合的に運営する会社だ。この買収によって、現在インターコンチネンタル取引所はNYSEの親会社となっている。
そのNYSEユーロネクストが、今回IPOをする計画を発表した。どこの市場に上場するかはまだ明らかにされていないが、資金調達額は8億8000万~11億5800万ユーロ(約1220~1610億円)になる予定だ。
海外のIPOでは、日本のIPOでいう主幹事証券に該当するグローバル・コーディネーターとなる証券会社が選定される。それが複数の場合はジョイント・グローバル・コーディネーターと呼ばれるのだが、今回はABNアムロ(オランダ)、ソシエテ・ジェネラル(フランス)、JPモルガン(アメリカ)の3社がそれになることになった。
IPOでは公開価格は1株あたり19~25ユーロになる予定で、現在インターコンチネンタル取引所が保有しているNYSEユーロネクスト株のかなりの割合が売りに出される予定となっている。
現在中国のインターネット企業・アリババのIPOが進行し、米株式市場では話題になっている。NYSEユーロネクストの上場も、かなりの話題になるだろう。
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