米NASDAQ市場の時価総額上位100社から構成されるNASDAQ100指数の定期入れ替えが、先週13日に発表された。今回採用された3社の中にビットコインを大量に保有するマイクロストラテジーが入っていた一方、除外された3社の中には日本人なら誰もが知るあの企業が入っていた。
IT関連の銘柄が多く上場されているアメリカのNASDAQ(ナスダック)株式市場は、NY証券取引所と並んで世界最大級の株式市場となっている。
NASDAQ市場で最も有名な株価指数はNASDAQ総合指数で、これはNASDAQ市場に上場されている約3,400の銘柄全てを使って算出される。日本のメディアなどが「昨日のNASDAQは……」と言う時は、このNASDAQ総合指数である場合が多い。
しかし総合指数の他にNASDAQ100指数(以下、「NASDAQ100」)も非常によく使われる。NASDAQ100は単純に、NASDAQの上場銘柄の中で時価総額上位100社を選出してそれらから算出された指数。
時価総額上位100社は時とともに変わるので、毎年末に銘柄の定期入れ替えが行われる。そして先週13日金曜に今年の定期入れ替えが発表され、3社の新規採用と3社の除外が発表された。
今回話題になったのは、採用された銘柄の中にマイクロストラテジー(銘柄コード:MSTR)が含まれていることだ。マイクロストラテジーはソフトウェアの企業だが、仮想通貨が世界的に市民権を得た2020年頃から大量のビットコインの購入を開始。
2022年に仮想通貨市場が低迷していた間も買いを進め、今年11月以降に仮想通貨が高騰するとさらに買いの量を増やした。その結果12月16日現在で同社が保有するビットコインは約44万枚にもなり、時価総額にして約460億ドル、日本円では約7兆円と途方もない額になった。
ビットコインの価値上昇に後押しされてマイクロストラテジーの株価も最近高騰しており、一時は時価総額が1,000億ドル(約15兆3000億円)を超えた。その結果NASDAQ市場の上位100位に入り、今回NASDAQ100に採用されることになった。
一方除外された3社の中に、日本人なら誰もが知っている、あるいは少なくとも過去に「知っていた」企業がある。それはモデルナ(銘柄コード:MRNA)だ。モデルナと言えば、2020年に新型コロナウイルスのパンデミックが始まった直後にワクチンの開発に成功。日本ではファイザー(銘柄コード:PFE)のワクチンと並んで広く接種された。
モデルナの株価は2019年には10ドル台だったが、2020年秋にワクチン開発から承認の期待が高まると50~70ドルに。そして11月頃にワクチンが承認され世界各国で接種されると株価・業績ともに爆発し、翌21年8月に株価は500ドル近くまで到達した。
しかし「ワクチン特需」は長く続かず、そこをピークにその後株価は下落の一途。現在では40ドル台と2020年秋のワクチン承認前以下の水準に戻ってしまった。そのため時価総額も下がり、NASDAQ100から除外が決まった。
今回の入れ替えは12月23日月曜から適用となる。採用された銘柄、除外された銘柄を見ると、企業の浮き沈みが激しいことがよくわかる。
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