トルコリラや南アランドなどはFXでは「高金利通貨」として知られ、クロス円の買いポジションを持つことで多くのスワップ金利がもらえる。しかし高スワップ狙いには落とし穴が多い。
トルコリラや南アフリカランドは、FXでは「高金利通貨」として知られている。トルコや南アフリカは金利が高いので、トルコリラ/円や南アランド/円の買いポジションを持てば、日本との金利差によって多くのスワップ金利がもらえる。
2008年のリーマン・ショック以前は豪ドルやNZドルも高金利通貨と言われていたが、リーマン・ショック以後は豪やNZが低金利になったために高金利通貨ではなくなった。
現在高いスワップ金利がもらえるのはトルコリラ/円や南アランド/円の買いポジションだが、スワップ金利狙いには落とし穴が多い。スワップ金利が多くもらえるのは、通貨の発行国が政策金利を高くしているからだ。
だがそれらの国は理由もなく高金利政策を行っているわけではない。金利を引き上げると景気を冷やしてしまうので、景気を考えるなら金利は低い方がいい。日本やアメリカがゼロ金利政策を続けているのはそのためだ。
高金利にしている国は基本的に通貨の価値が不安定で、国内ではインフレ率が高く為替市場では通貨価値が下がり続ける。トルコは歴史的にインフレ率が高く、20世紀後半には年率50~100%という年が何度もあった。
トルコは通貨リラの下落を防ぐために高金利にしている。つまり逆に言えばリラは非常に下落しやすく、トルコリラ/円を買ってもレートが下落してスワップ金利以上の為替差損が出てしまう可能性が少なからずある。
もう1つの落とし穴は、レートが下がると為替差損が出るだけではなく、もらえるスワップ金利も減っていくことだ。スワップ金利の額はポジションの金額に所定の率をかけて決まるので、レートが下がることによってもらえる額も減る。
具体例を出すと、2021年5月現在トルコリラ/円は1リラ=13円付近にあり、公的取引所のくりっく365では1万通貨あたり1ヶ月で約1,600円のスワップ金利がもらえる。そしてトルコの政策金利は19%となっている。
では2018年暮れの数字を見ると、この時期は1万通貨あたり1ヶ月で3,000~4,000円のスワップ金利がもらえていた。政策金利は24%だったが、現在の19%と比べて2倍の差はない。ではなぜもらえるスワップ金利が2倍以上差があったかというと、トルコリラ/円のレートが1リラ=20円を超えていたからだ。
わずか2年半で20円超えから13円まで落ちるのがトルコリラだが、レートの下落に伴ってもらえるスワップ金利も減った。このように高金利通貨はレートが下落して為替差損が出やすいだけではなく、下落とともにもらえるスワップ金利も減る。高金利通貨のスワップ狙いは落とし穴が多い。
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