4月に入ってから好調だったビットコイン価格が、26日の午前7時過ぎにになって突然5万円も急落した。この急落は、アメリカの仮想通貨・テザーの問題が原因と見られている。
今年に入ってから40万円台で低迷していたビットコイン価格だが、4月2日になって45万円から55万円まで突然10万円も急騰。4月はその後も上昇が続き、最近になって昨年11月以来の60万円をつけた。
しかし先週金曜の26日の午前7時過ぎに、ビットコイン価格は突然61万円から56万円まで5万円も下落。今月の上昇相場に水を差す形となった。そして同時に他の仮想通貨も急落したり乱高下したものが多かった。
4月に好調な動きが続いてきたビットコインを急落させたのは、アメリカのテザー(Tether)という仮想通貨の問題だったと言われる。まずテザーについて説明すると、テザーは2014年頃から発行されているアメリカの仮想通貨のこと。発行している会社は同じテザーという企業で、ビットフィネックス(Bitfinex)という主にテザーを売買するための仮想通貨取引所も運営している。
テザーが普通の仮想通貨と違うところは、米ドルとの1:1の等価交換を保証していること。そして等価交換を保証するために、テザー社からテザーを買うにあたり、投資家は同額の米ドルを支払い、テザー社はその米ドルを保管しておかなくてはならない。
ところが2017年末頃から、テザー社は預託金として預かっているはずの米ドルを、保管せずにビットコイン投資など他の目的のために使っているという疑惑が浮上してきた。そしてこの問題を調べてきたニューヨーク州の司法長官が、先週になって調査結果を公表した。
その内容によると、テザー社が預かっている米ドルの中で回収不能なものが8億5000万ドル(約950億円)あり、それはアメリカだけではなくポーランドなどの当局に押収されたという。押収された理由などについての詳細は明らかになっていない。しかしテザー社はこの事実をこれまで隠ぺいしてきたという。
発行したテザーと同じ額の米ドルを確保しているからこそ、テザーと米ドルの等価交換が成り立つ。その中で8億5000万ドルもの資金が消えてしまえば、テザーの存在価値そのものを揺るがす。
26日早朝はこのニュースが出たために、仮想通貨業界全体に懸念が広がり、結果としてビットコインが5万円ほど急落した。しかしテザー問題は2017年頃から存在しており、仮想通貨に関わっている人の中にはすでに知っていた者もいるだろう。そしてテザー問題はこれで終わらず、今後もまたネガティブな材料となり仮想通貨価格を揺るがす可能性がある。
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