日本が連休で株式市場が休場している29日午前中に、円が急落して1ドル=160円をつけた。しかし午後1時頃から政府日銀の介入と思われる急激な円高があり、一時は154円台まで戻るなど為替市場が乱高下を見せた。
今週は日本がGWの連休であり、株式市場は30日火曜から2日木曜まで3日間だけの取引となる。
初日となる29日も昭和の日で株式市場は休場。しかしその一方で開いている為替市場で大波乱があった。先週の26日金曜に日銀が金融政策据え置きを発表したことで、為替市場では日銀は円安対策を取らないとの観測が広がりその後円が急落。先週の終値は1ドル=158円付近だった。
そして週明け29日の市場開始後しばらくの間は先週終値とほぼ同じ158円台前半で推移していたものの、午前10時半頃に突然急騰。159円を簡単に超え、一瞬だが大台の1ドル=160円をつけた。連休でかつ日本時間の午前中は為替市場の取引量が少ない時間のため、大きく動きやすい地合だったと思われる。
また同じ時刻にユーロ/円は1ユーロ=171円60銭まで円安になり、2002年のユーロ正式発足以来のユーロ最高値をつけた。ポンド/円も2008年以来の1ポンド=200円をつけるなど、クロス円通貨全てが円安に動いた。
米ドル/円はその後も2~3時間ほど159円台に留まっていたが、午後1時頃から突然不自然な急激な円高が発生。約1時間で4円以上円高になり155円をつけた。
その後はしばらく自然な反発と思われる緩やかな円安が続き、午後3時以降は157円付近で推移。だが午後4時頃からまた不自然な円高の動きがあり、今度は154円50銭まで円高になった。
1ドル=160円の歴史的円安水準に到達した後の約5円の不自然な円高は、政府日銀による介入と考えられる。しかし29日のこの動きについて財務省関係者は「ノーコメント」としか述べていない。
しかしながら今月10日頃から始まった急激な円安が、29日の介入と見られる動きによってようやく一服した形になった。ただしこれが為替市場におけるトレンド転換になるとは考えにくい。日米の金利差は依然大きく、金利差を目当てに円を売って米ドルを買う動きは今後も当面続く可能性が高い。
政府日銀は2022年に合計3回の介入を行った。2023年は22年の高値である151円台を超える様子がなかったので0回で終わったが、今回の動きを介入としてカウントすれば4回目になる。しかし日銀が利上げをするなど抜本的な対策を取らない限り、今後も何度も介入を行う必要が出てくる。
民主党時代の2010~12年は1ドル=80円の超円高時代だった。この時期円高是正のため何度も政府日銀は何度も介入を行ったが抜本的な対策にはならなかった。最終的に円高が止まったのは安倍政権がアベノミクスの金融緩和を開始したためで、現在の円安も金融政策の大きな変更なしに完全に止めることは難しいのではないか。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。