大手商社の三井物産グループが先週17日に、金価格に連動した仮想通貨「ジパングコイン」を立ち上げた。同社は今後も銀やプラチナに連動した仮想通貨を発行する予定とされ、仮想通貨は貴金属価格にも連動する時代となった。
法定通貨にレートを連動した仮想通貨は「ステーブルコイン」と呼ばれ、既にかなり普及している。特に米ドルに連動したテザー(USDT)は、時価総額ランキングでもベスト5に入るほど多く利用されている。
また日本ではまだないが海外取引所では株式銘柄にレートを連動させたトークンも提供されている。このように仮想通貨は他の金融資産にレートを連動したものが次々出ているが、今度は貴金属である金にレートを連動させた仮想通貨が登場した。
この通貨は「ジパングコイン(ZPG)」と呼ばれ、当面はデジタルアセットマーケッツ(以下、「DAM」)という取引所で個人投資家でも売買できる。発行しているのは大手商社の三井物産の子会社である三井物産デジタルコモディティーズ。そしてすでに仮想通貨交換業者として登録をしているDAMが先週17日から売買の提供を開始した。
かつてマルコ・ポーロは日本のことを「黄金の国ジパング」として紹介したが、金に連動する仮想通貨ということでジパングコインと名付けられたのはそれが由来だろうか。
ジパングコインは金に連動した仮想通貨なので、期待できる利益は金に投資する場合と変わりない。しかし仮想通貨である以上商品先物の金を売買する場合と違うメリット・デメリットがあると考えられる。
まずジパングコインを買うメリットは、商品先物と違って限月がないこと。商品先物は基本的には限月があるので、長期保有には向いていない。長期保有をしたければ買い替える必要がある。とはいえ現在大阪取引所で取引される金には限月がないタイプのものもある。
またジパングコインは最低500円から買えるので、かなり少額から売買できるという点もメリットになる。
そして仮想通貨であるため24時間365日売買ができる点は、他の金融商品にはないメリットだ。現在商品先物市場には夜間取引もありかなり24時間取引に近付いたが、それでも取引できない時間が1日あたり数時間ある。また当然ながら土日は先物市場は開いていない。それに比べて仮想通貨のジパングコインは24時間365日市場が開いている。
一方デメリットはやはり税制になる。日本では仮想通貨売買益は総合課税の累進税率なので、株や先物の一律20%と比べると不利と言わざるを得ない。
とはいえ現在金に投資する方法は先物以外にもETFなどもある。ETFなら税金は一律20%で、かつNISAも利用することができる。さらに先物のような限月もない。ETFと比べるとジパングコインを買うメリットは24時間365日取引ができることくらいになる。
しかし今後は銀やプラチナ(白金)、さらに二酸化炭素の排出権に連動した仮想通貨も発行される計画があるというので、商品先物に連動した仮想通貨はまだこれから発展の余地がある。
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