大塚家具の大塚久美子社長が、12月1日付けで辞任すると28日に発表した。久美子社長は2015年に父親と大塚家具の経営権を争う「親子ゲンカ」に勝利して社長として留まったが、その後業績は低迷し結果としてビジネスには負けた末の辞任となった。
大塚家具(銘柄コード:8186)の大塚久美子社長が、12月1日付けで辞任すると28日に発表した。後任には当面三嶋会長が社長も兼任するという。
大塚家具の久美子社長と言えば、2015年には当時会長だった父親の大塚勝久氏と経営権を巡って「親子ゲンカ」を行ったことで話題になった。もともと大塚家具を創業したのは勝久氏で、長年社長として経営を行ってきた。
ところが2009年に娘の久美子氏が社長になり勝久氏が会長になってから、親子の対立が始まる。この後2015年までに久美子氏が社長を解任されたり復帰したりなどいろいろあった末、2015年3月の株主総会で最終的な決着がついた。
この株主総会では勝久会長と久美子社長のどちらが株主から委任状を多く集められるかの勝負になったのだが、結果的には久美子社長が勝利。勝久氏は会長を辞任し、久美子社長が会社の実権を握った。
しかし久美子社長体制になってから、売上は伸びず大塚家具の業績は低迷する。大塚家具は最近決算月を12月から4月に変更した。したがって以前は12月決算だったのだが、その後2017年12月期→2018年12月期→2020年4月期と、最新の決算が16ヶ月分という変則的な業績推移になっている。
そして勝久氏が辞めた時期の2015年12月期は、売上高が580億円だった。しかしその後売上は下がり続け、16ヶ月あるはずの2020年4月期はわずか350億円に落ち込んでいた。
利益も低迷し2015年12月期は3億6000万円の黒字だった純損益は、その後は4期連続赤字で2020年4月期の赤字額は77億円にも達した。
しかしその間何もしていなかったわけではなく、2019年12月期には電機大手のヤマダ電機に第三者割当増資を行い、ヤマダ電機の子会社となった。ヤマダ電機の傘下に入り経営再建を目指している最中だったのだが、2020年10月28日には久美子社長が辞任を発表した。
27日の終値が151円だった大塚家具株は、28日の前場には前日終値付近で推移。だが昼休み中に久美子社長の辞任が発表されると、後場になって買いが殺到しストップ高の201円まで気配を切り上げ値段がつかない状態が継続。最終的には201円で比例配分された。
市場は久美子社長の辞任を歓迎していることが明らかな株価の動きだった。結局久美子社長は親子ゲンカには勝利したものの、ビジネスの場では負けたという何とも皮肉な結果となった。
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