イギリスのジョンソン首相は今週28日になって、9月10日頃から10月13日までの約1ヶ月間、英議会を閉会する要請を女王に出し、承認された。これで英議会は「合意なき離脱」を阻止するための動きをかなり封じられたことになり、ジョンソン首相の思惑通りに事が運ぶ可能性が高まった。
イギリスでは7月下旬にジョンソン首相が誕生。強硬離脱派として知られるジョンソン首相は、「合意なき離脱」になっても予定通り10月末にEUから離脱する方針を持っている。それに対して英議会の方は、「合意なき離脱」を避けたいと考える議員が多い。
「合意なき離脱」を避けたい議員や国民にとっては、希望は10月末までに議会が動いて「合意なき離脱」を止めるための法案を可決することにあった。しかしここにきて、ジョンソン首相は議会に対して手痛い先制パンチを浴びせた。女王に対し議会の閉会を要請し、それが承認されたのだ。
閉会は9月9~10日頃から10月13日頃までの約1ヶ月とされた。現時点から離脱日の10月末まで約2ヶ月だが、そのうち1ヶ月以上が閉会されることになった。これでは議会が離脱阻止のための法案を提出、審議、採決する時間が限られ、「合意なき離脱」の阻止がかなり難しくなる。
ジョンソン首相のこの措置に対し、「合意なき離脱」反対派の人々は激しく批判している。議会の反対派の議員たちが批判していることはいうまでもなく、マスコミでも「民主主義に対する侮辱だ」という厳しい論調の批判が出ている。
英議会のサイトでは政治に関する署名運動ができる仕組みがあるが、議会の閉会に反対する署名が閉会の報道後すぐに立ち上がった。そしてこの署名は、開始後数時間で100万人以上の署名を集めた。
またはっきりと「議会の閉会に抗議して」とは言っていないものの、与党・保守党のスコットランド支部・スコットランド保守党の党首が29日になって辞任。この党首はこれまでもジョンソン首相と離脱に関して意見の相違を見せており、明確に言っていなくてもジョンソン首相の離脱方針に反対しての辞任と思われる。
とにかく議会が1ヶ月以上も閉会されるのは大ごとで、これから議会やその他「合意なき離脱」を阻止したい人々は慌ただしく動くことになる。「合意なき離脱」に反対する人々は、議会閉会を違憲だとしてジョンソン首相を提訴したり、閉会前に必要な法案を提出するために動き出しているという。
ともかく離脱まであと2ヶ月と迫っているので、たとえ閉会がなくてもこれからイギリスの離脱問題は慌ただしくなる。3~4月の延期前の期限がきた時もかなり混乱したが、また英政界は混乱し金融市場に与える影響も大きくなっていくと思われる。
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