中国など主要国がCBDC(中央銀行デジタル通貨)の研究・実験を続ける中、すでにCBDCを実用化した国もある。例えばナイジェリアは2021年10月にCBDCを立ち上げたので、それから2年が経った。
仮想通貨が世界的に普及してきて以来、各国の政府中銀は法定通貨をデジタル化したCBDC(中央銀行デジタル通貨)の研究・実験を進めてきた。
主要国では中国が他の先進国より積極的にCBDCの研究開発を進めており、2020年には早くも試験運用を開始。しかしその後3年経った2023年10月現在でも、正式な立ち上げの発表されていない。
また日銀の実証実験も少し遅れて2021年春には「フェーズ1」が開始。1年後の2022年春には「フェーズ2」が始められ、現在はフェーズ2もすでに終了して最終段階の「パイロット実験」に入りつつある。
先進国はまだまだ研究途上にあるCBDCだが、すでに実用化した国もある。2020年秋にはカリブ海の国・バハマ(法定通貨はバハマドル)が、CBDC「サンドダラー」を正式に立ち上げた。同じ時期にはカンボジア(法定通貨はリエル)が、CBDC「バコン」を立ち上げた。
そして2021年10月には、アフリカのナイジェリア(法定通貨はナイラ)が、CBDC「eナイラ」を正式に立ち上げた。
そもそも国民にとってCBDCを利用するメリットはどこにあるのか?例えばCBDCは仮想通貨と同様にデジタルの通貨であるため、現金を持ち歩かずキャッシュレスで買い物などができる。
さらに他人への送金が通常の送金より低コストでできるし、特に海外に送金する場合は銀行経由よりかなり手数料が安く抑えられる。日本の成人で銀行口座を持っていない人はかなり少ないと思われるが、ナイジェリアのような途上国では銀行口座を持っていない成人も多い。CBDCなら銀行口座を持っていない層でも簡単に送金ができることがメリットになる。
そしてビットコインなどの仮想通貨は価格変動が激しいことがネックだが、CBDCはあくまで法定通貨であるため価値が安定しているメリットがある。
このようなメリットを売りに2021年10月に立ち上げられたeナイラだが、これまでのところ利用しているのは国民の1%未満というデータが出ている。またeナイラの利用に必須のウォレットは、今年3月時点で1,300万が普及している。ナイジェリアの人口は2億2000万人なので、1,300万というウォレット数は人口比6%になる。この数字は利用者が1%未満の数字と矛盾しているかもしれないが、おそらくウォレットを持っても実際に利用していない層がいるためと思われる。
この数字を見る限り、ナイジェリアで正式にスタートしたCBDCはまだまだ普及していないようだ。そして日本などの先進国ではすでにクレジットカードを初めキャッシュレス決済は豊富にあり、さらに海外送金もネットを通した送金が普及しておりそこまで手数料が高くはない。CBDCのメリットはあまりなく、実用化したとしても普及はなかなか難しいのではないか。
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