今週に入ってから為替市場で円高・米ドル安が続いており、6日夜には一時1ドル=151円70銭をつけた。日銀の早期追加利上げ観測が高まっていることが背景にあり、円高は今後もしばらくは続く可能性がある。
今週に入ってから為替市場で円高・米ドル安の動きが目立っている。週明けの3日日中には1ドル=155円台半ばにあった米ドル/円だが、その後4日頃から急激な円高が進行して6日夜には一時151円70銭と昨年12月以来約2ヶ月ぶりの円高水準となった。
円高になった背景には、今週複数円高・米ドル安材料が出たことがある。先週末には米トランプ大統領が中国など3ヶ国への追加関税を発表し、アメリカ国内のインフレ再燃懸念が高まり米ドル高に動いた。しかし3日になるとカナダとメキシコへの関税を1ヶ月延期すると発表されたことで、これが今週最初の米ドル売り材料となった。
5日朝には日本の12月実質賃金が発表され、前年同月比+0.6%で11月に続いてプラスとなった。またほぼ同じ時間に赤沢経済再生担当相が、日本経済について「経済学的に言えば、インフレの状態というのはその通り」と発言した。
これら2つの材料によって日銀の早期追加利上げ観測が高まったことで、また円高材料になった。その後5日夜に発表された米景気指標が予想を下回ったことも米ドル売り材料となり、6日も円高が続き同日夜には一時151円70銭をつけた。
この円高は今後もしばらく続く可能性がある。というのも日銀の追加利上げ観測はかなり高まったからだ。日銀は昨年7月31日に利上げをして政策金利を0.25%にしたが、この時市場は全く利上げを予想しておらずパニック状態になってしまい、直後に株式市場が大暴落した。
この株価暴落で政府日銀関係者は委縮し、その後しばらくは追加利上げができないばかりか、追加利上げについて言及することもできなくなってしまった。
だが今年1月には事前に利上げをほのめかす情報をメディアに流すなどして市場に事前に準備時間を与えた末に利上げを発表。今回は昨年夏のような株価大暴落は起こらなかった。
日銀関係者は、これならあと数回は利上げをしても大丈夫との確信が持てたであろう。すでに「2025年中にあと2回の利上げ」などという予想も出ており、今後も追加利上げが行われる可能性はかなり高いと言える。
また現在のところ、トランプ政権成立後に懸念されていた大規模追加関税やインフレの再燃はまだ起こっていない。関税は中国などにかけ始めているし、まだ就任して1ヶ月未満なので今後インフレの再燃もありえる。しかし現在のところはまだそのような事態にはなっていない。
そのためFRBが早期に利下げを再開するとの期待はまだ残っている。日銀の利上げ見通しとFRBの利下げ見通しがあるため今週のような円高・米ドル安はもうしばらくは続き、1ドル=150円を割るところまでは行く可能性がある。
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