2022年から急激な円安が進行したことで、日本のGDPランキングは2023年にドイツに抜かれて4位に転落。さらにインドにも2025年に抜かれると予想されている。しかしここ最近は為替が円高に動いており、このまま円高が進行すれば日本が3位に復帰する可能性も出てきた。
日本はかつて数十年間世界のGDPランキングでアメリカに次いで2位だったことがある。しかし21世紀になって中国が目覚ましい成長を遂げたため、2010年には中国に抜かれて3位に後退した。
その後はしばらく3位に留まっていたが、2022年から急激な円安になったことで成長率は低いにも関わらずドイツが米ドル建ての国際比較で2023年に日本を抜いて4位に転落してしまった。
そしてインドも21世紀になって急激な成長を続けているため、このまま行くと2025年にはインドが日本を抜いて日本は5位になるという予想が大半となっている。
とはいえ、最近になって日銀の利上げと米FRBの利下げ観測を受けて為替市場では円高が進行している。7月のピーク時には1ドル=162円に接近したものの、その後円高になり9月16日には1年2ヶ月ぶりに140円を割って139円をつけた。
また日本とドイツのGDPの比較の基盤となるユーロ/円も、7月には1ユーロ=175円を超えて2002年のユーロ正式発足以降のユーロ最高値をつけた後は円高が進行。9月16日には一時155円台と7月の高値より20円も下がった。
ドイツ経済は決して高成長をしているわけではない。日本の2023年の成長率は2%だったのに対し、ドイツは-0.3%でプラス成長すらしていなかった。それでも2023年にドイツに抜かれたのは、とにかく為替が円安になり米ドル建ての比較で日本の数字が落ちたためだ。
したがって為替が円高になれば今後日本がドイツを抜き返して3位に復帰する可能性が出てくる。2023年のドイツのGDPは4兆4570億ドル、日本は4兆2130億ドルドルで、その差は約6%だった。
つまり為替レートが2023年時点より6%だけ円高・ユーロ安に動けば再逆転ができる。とはいえ2024年前半はかなり円安・ユーロ高に動いたので、7月以降の円高をもってしてもまだ2023年時点の水準より6%円高になったとは言い難い。
2023年の1年間の平均為替レートは1ユーロ=150円程度だった。そのため1ユーロ=140円まで円高になり、さらにそれが長期的に続けば日本の3位奪還の可能性はある。
また2025年にインドに抜かれて5位に転落する見通しだったが、円高が進めばインドに抜かれる時期も遅れることになるだろう。ただしインドは7~9%の高成長を続けているため、為替が円高に動いても時間の問題でいずれは抜かれる可能性が高い。
アベノミクスの副作用ともいえる円安のため日本はドイツに抜かれて4位に転落したが、為替レート次第で今後ドイツを抜き返すことはまだできる。
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