今年に入り仮想通貨市場の下落が続いているため、13日にはレンディング大手のセルシウスが出金を停止する事態に追い込まれた。そして先週後半には複数の海外大手仮想通貨企業が同様の措置に踏み切っており、先週末の仮想通貨大幅安につながった。仮想通貨業界の企業がドミノ倒しのように次々と崩れてきている。
2021年は2度目の世界的ブームとなり多くの通貨が高騰した仮想通貨市場。昨年中は「仮想通貨に投資をすれば勝ち組!」という雰囲気が世界的に広がっていた。エルサルバドルのように、ビットコインを法定通貨に採用してしまった国もある。
しかし2021年の仮想通貨高騰も、各国中銀による空前の金融緩和が生み出したバブルだったようだ。仮想通貨市場は21年の春と秋に2回の天井をつけたものの、同年末から22年にかけて下落が続いている。
そして先週6月13日になって、アメリカで仮想通貨レンディング事業などを行ってきたセルシウスという企業が突然顧客資産の出金停止を発表した。これによって仮想通貨市場はパニックになり、先週前半の仮想通貨市場下落につながった。
だが先週の後半には複数の仮想通貨企業が同様に厳しい状況に追い込まれた。最初に問題が浮上したのは、仮想通貨に投資するヘッジファンド業などを行う「Three Arrows Capital(3AC)」という企業。
このファンドは5月に同名のステーブルコインとともに破綻したテラに投資していた。その投資額はテラ1,090万枚で合計5億6000万ドル(約760億円)にもなる。単純な計算で平均取得価格は6,000~7,000円となる。
5月のテラ事件でこれだけの投資額がほぼ無価値になってしまった。この投資失敗によって3ACは破綻の瀬戸際に追い込まれ、現在では他の資産を売って損失を埋めるかあるいは他企業の救済を受けるかというところまで来ている。
3ACの失敗のため、Finblox(フィンブロックス)という企業が16~17日頃に顧客の出金を毎月1,500ドル(約20万円)に制限する措置を発表した。Finbloxは仮想通貨を預けて金利を得られるサービスなどを提供する企業で、現在では日本語のサイトも開設している。
さらに17日には香港の仮想通貨レンディング企業であるBabel Finance(バベル・ファイナンス)が、「異常な流動性環境」を理由として顧客の出金を停止した。13日にはセルシウスが出金を停止したがその直後に同様の事態が発生した。
このように先週末はドミノのように仮想通貨企業が次々崩れてきたため、仮想通貨はさらに売りが増えて下落。19日日曜にビットコインは230万円台に下がり、米ドル建てでは1万7000ドル台をつけた。イーサリアムも同様に19日には12万円まで下落するなど、多くの通貨が1年~1年半ぶりの安値をつけた。
すでに2021年の仮想通貨バブルが崩壊しているのは誰が見ても明らかだが、バブル崩壊は多くの企業の破綻を伴う点は通常の金融バブルでも仮想通貨バブルでも変わりはないようだ。
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