新年となる今日1月1日から、ロシアを中心とした旧ソ連諸国による経済連合である「ユーラシア経済同盟」が発足する。これはヨーロッパの経済共同体である、EUに対抗するための共同体として設立されたものだ。
ユーラシア経済同盟は、ロシアを中心とした旧ソ連諸国の同盟・ユーラシア経済共同体から発展してできた同盟になる。ユーラシア経済共同体とは2000年10月に創立された共同体で、ロシアの他にベラルーシ、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタンが加盟していた。
その中でも、ロシア、カザフスタン、ベラルーシの3ヶ国と、そしてアルメニアが加わった4ヶ国が、2015年1月1日からユーラシア経済同盟を立ち上げた。ただロシア、カザフスタン、ベラルーシの3ヶ国は、2010年から3ヶ国間での関税を撤廃する関税同盟をすでに立ちあげている。
ユーラシア経済同盟は単なる関税同盟からさらに発展させて、加盟国4ヶ国のより深い経済的統合を目指したものだ。例えば、域内の経済政策を調整するための機関であるユーラシア経済委員会がモスクワに設置される。また域内の貿易問題などに関する仲裁を行うための裁判所、ユーラシア裁判所がベラルーシの首都・ミンスクに設置される。
このような経済的統合が進むと、その先にはEUが導入した共通通貨・ユーロのような統一通貨の導入も考えられる。しかし今のところ、ユーラシア経済同盟で統一通貨を導入するという話までは出ていない。
またこの同盟がどこまで拡大できるかは分からない。というのも、ベラルーシのすぐ隣、またロシアにとっても隣にあるウクライナは、今年2月の政変によって親EU路線に一気に傾いたばかりだ。ウクライナ政府は完全に親EU色になってしまったため、東部や南部の親ロシア派勢力が一方的に選挙を行ったり、あるいは武力で抵抗したりしている。これはすでに多く報じられている通りだ。
しかしウクライナの中央政府が親EUになっているので、ウクライナが今後ユーラシア経済同盟に加盟することはありえない。またエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国も、すでにユーロを導入してEU側についている。
結局ユーラシア経済同盟がこれ以上拡大するとしても、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンなど、中央アジア諸国くらいしかない。それらはどれも経済的には弱い国で、どうしてもロシアが中心になってしまうことになる。ロシアを中心とした共同体というと、旧ソ連のイメージがつきまとって良く思わない人々も多いのではないだろうか。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。