昨年8月にはトランプ大統領から制裁を強化されるとの発言があったことで、トルコリラが1日に20%も暴落したことがあった。その後はやや落ち着いてきたトルコリラのレートだが、近いうちにまたアメリカから制裁をかけられるリスクが高まっている。
激動の金融市場では毎日いろいろなことが起こるので、昨年8月のトルコリラの暴落などはすでに忘れられているかもしれない。しかし昨年8月10日、トランプ大統領が「トルコへの関税率を2倍にする」とツイッターで発言したことをきっかけに、トルコリラが1日に20%も暴落したことがあった。
トランプ大統領がこのような措置を発表したのは、トルコに拘束されているアメリカ人牧師の解放を求めてのことだった。そして週末をはさんで8月13日月曜にトルコリラはさらに下落し、対米ドルで1ドル=7リラを超え、対円では1リラ=15円台とどちらも史上最安値をつけた。
しかしその後はトルコ政府と中銀がなりふり構わずリラ安を止める政策を実施し、政策金利も9月には24%まで引き上げた。それらの政策の甲斐があって、その後リラの暴落は見られなかった。また問題となっていたアメリカ人牧師も、10月には解放された。
ところがここにきて、またアメリカがトルコに対して制裁を課す可能性が出てきている。それはトルコが、ロシアから「S-400」というミサイル防衛システムを購入しようとしているためだ。
トルコがS-400の購入を検討していると述べ始めた時から、アメリカは強く反対してきた。にも関わらずトルコは購入を中止しようとしないため、次第にアメリカの方もトルコが購入をしたら制裁も辞さない構えになってきた。
4月上旬には米上院議員が「S-400を購入した場合に課す制裁は、トルコ経済に大きな打撃を与えることになる」と警告している。しかしそれでもトルコのエルドアン政権は購入を止めようとせず、すでに購入は時間の問題というところまできている。
実際の購入は今月か来月になると見られているが、実行されたらアメリカは制裁を課すことになるだろう。中国などに積極的に貿易戦争を仕掛けているトランプ政権が、トルコに対して制裁を躊躇する理由はない。
アメリカからの政策が課されたら、トルコリラがまた暴落することも考えられる。しかしそうならないと考える要因もある。昨年8月は米経済がまだ好調と見られていて、FRBは利上げを続けていた。それが米ドル高地合になっていたため、米ドルに対してはリラが下落しやすい状況だった。
しかし現在は米景気に陰りが見えており、FRBは利上げを止めて次は利下げなのではないかという観測が高まっている。今は去年ほど米ドル高地合が整っているわけではないのだ。ただアメリカが実際に制裁を課したら、リラがどう動くかはその時になってみないとわからない。今できることは、S-400の購入による制裁に対し警戒をしておくことのみになる。
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