日本で最もよく使われたワクチンの開発元であるファイザーとモデルナ。しかし今週金曜になり、その片方であるモデルナがファイザーと共同開発元のビオンテックを提訴したと発表。コロナワクチン開発企業同士の法廷闘争は、今後のワクチン開発に影響するのではないかと懸念される。
すでに日本国内の対象者の多くが2回あるいは3回の接種を終えて、最近ではコロナワクチンのこともメディアで取り上げられる回数が減った。
しかしパンデミックへの対応においてワクチンが重要な役割を果たしたことは否定できない。2020年春にCOVID-19のパンデミックが始まると、各国の製薬会社はすぐにワクチン開発を開始。この年の暮れには今回問題となったファイザーやモデルナがワクチンを完成させた。
アメリカなどはすぐに接種を開始したが、日本は少し遅れて2021年春頃から年末までに1・2回目を、22年前半には3回目を接種した。22年後半には4回目の接種が行われているが、対象者は限られている。
そして日本が最も多く使用したワクチンが、ファイザーとモデルナの2つだった。しかし今週の26日金曜になって、モデルナがファイザーと共同開発元のドイツ企業・ビオンテック(以下、「ファイザー等」)を提訴したと発表した。
提訴した理由は、ファイザー等がモデルナが持つ特許2つを侵害しているためとのことだった。被告企業が2社あるため、提訴も米マサチューセッツ州の連邦地裁と、ドイツのデュッセルドルフ地裁の2ヶ所で行われた。
請求内容は特許侵害による損害賠償請求と見られるが、請求額は公表されていない。またワクチン供給が滞ってパンデミック収束が遅れることを懸念し、ファイザー等のワクチン販売差し止めは請求していない。
ファイザーとモデルナはどちらもS&P500指数に採用されている。しかしファイザーは1849年創業で1957年に採用。モデルナは2010年に創業で去年・21年に採用されたばかりと、この2社は老舗と新興の対照的な製薬会社だ。
提訴の情報は26日夜に流れたので、この日のNY株式市場開始前、あるいは取引時間中だった。したがってファイザーとモデルナの株価にはすでに反映されている。26日のファイザー株は前日比2%安の46.92ドルで終了。モデルナ株は前日比3.8%安の136.70ドルで終了した。
ただし26日はFRBパウエル議長の講演を受け、NY株式市場全体が暴落した日だった。ダウ工業平均は1,008ドルも下落し、ファイザーとモデルナが構成銘柄となっているS&P500指数も3.4%安だった。ファイザーの2%安は、むしろS&P500の下げ率より小さい。
モデルナとファイザー等の法廷闘争が、今後の新ワクチン開発やワクチン供給に悪影響を及ぼさないようにと願う人々は世界に大勢いるだろう。
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