2018年1月のコインチェック流出事件で有名になった仮想通貨・ネム。その後はあまり報道されることもなくなったが、6月になり50%以上暴落して2017年前半以来の安値になってしまった。このような暴落を起こした要因は何だったのか?
ネム(XEM)という仮想通貨を覚えている人はいるだろうか?2017年後半に最初の仮想通貨大ブームがあり仮想通貨市場が暴騰したが、その最中の2018年1月に国内取引所コインチェックから仮想通貨が大量に不正流出した。
この時約600億円もの流出の被害にあった通貨がネムだった。この被害を聞いた運営元のネム財団が「通貨についているタグを使えば追跡できるのですぐ解決できる」と言っていたが、残念ながらその後現在に至るまで6年以上真犯人は見つかっていない。
そしてこの事件後はネムに関する報道もあまり出なくなったが、このネムという通貨が6月になって暴落している。5月末時点では5.7円だったネムのレートは、6月3日になって突然50%近くも大暴落して一時3円をつけた。
この時は直後に一旦3.7円まで反発したが、4日以降も下げが止まらず17日午前中には一時2.4円をつけて2017年前半以来約7年ぶりの安値となった。2016年以前から2024年6月現在まで存在している仮想通貨で、最初の仮想通貨ブーム前まで下がってしまったものはほとんどない。
では6月になってネムに一体何が起こったのだろうか?この暴落はおそらく、バイナンス(Binance)が6月3日にネムを上場廃止にすると発表し、その後実際に廃止されたことがきっかけになったのではないだろうか?
バイナンスは中国で創業された仮想通貨取引所で、その後世界最大級まで成長した。2022年11月に同規模の取引所だったFTXが破綻して以降は、世界最大の取引所と言ってもいいかもしれない。日本の居住者にはバイナンス・ジャパンという日本法人を設立してサービスを提供している。
そのバイナンスで上場廃止になり取引ができなくなったことは、ネムの将来の価格形成に大きな影響を与えると判断され、その後は売りが殺到したと思われる。
またバイナンスは同時に他の3通貨も上場廃止にした。廃止されたウェーブス(WAVES)という仮想通貨は6月頭には日本円で350円付近だったが、同様に3日に暴落して17日現在で160円付近で取引されている。
オーエムジー(OMG)は6月頭には110円だったが同様に3日に暴落。その後も下げが続き17日現在で60円付近と半分近くになった。残りのWNXM(WNXM)という通貨はバイナンス上場廃止でも暴落はしていなかったようだ。
仮想通貨はどれだけ多くの買い手に買ってもらうかが価格上昇の鍵となるので、バイナンスのような世界的な取引所への上場は価格上昇のいい材料となるし、逆に上場廃止になると下落してしまうことがわかる今月のネムの動きだった。
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