18日の午後8時にトルコ中銀が政策金利を発表。市場の予想通り1%の利下げを発表して政策金利を15%とした。発表前日の17日にはエルドアン大統領が利下げを続ける発言をしたためすでにトルコリラが相当下落しており、利下げ発表後と併せてリラにとっては暴落の1日となった。
18日の午後8時にトルコ中銀が政策金利を発表。市場の予想通り1%の利下げを発表し、政策金利を15%とした。これでトルコは9月、10月に続き3ヶ月連続で利下げを発表したことになる。
同時に発表した声明では「次回12月の会合で利下げを終了するかどうか検討する」と述べられていた。したがって今回の利下げで打ち止めとなる可能性もあるが、その一方で12月に追加利下げをする可能性が消えたわけではない。
そして今回は利下げ発表の前日・17日にすでに大きなリラ売り材料が出ていた。トルコのエルドアン大統領が17日になって、「我々は低金利を目指して闘いを続ける」と今後も中銀に対して利下げを要求していく姿勢を表明した。
本来は金利を引き上げることでインフレや外為市場における通貨下落を止めることができる。ところがエルドアン大統領は「金利を下げればインフレが止まる」という通説とは逆の持論があり、その持論を17日の発言でも展開した。
エルドアン大統領の発言によって17日のリラは大きく下落。朝方には1ドル=10.3リラ台にあった米ドル/トルコリラは、エルドアン大統領の発言のあった夕方過ぎから米ドル高・リラ安が進行。18日朝方には10.9リラをつけてリラ最安値を更新した。
18日日中にはリラが多少反発し政策金利発表前は10.6リラになったものの、発表後にまたリラが急落して一時は11.3リラに。17日夕方からの24時間あまりで約10%も暴落した1日となった。
トルコリラ/円も同様で、17日朝方に1リラ=11円10銭付近にあったレートは夕方過ぎのエルドアン発言を受けて夜には一旦10円40銭台まで下落。18日の政策金利発表前までには10円80銭台まで戻したものの、発表後に急落して午後11時前には10円10銭台をつけた。大台の10円割れももはや時間の問題かに見える。
インフレとリラ安が進行しているのに中銀が金利を上げず逆に下げているため、今後もリラの下落が続く可能性は高い。同時にトルコ国内のインフレも高確率で進行していくだろう。
中銀が利下げをしているのはエルドアン大統領の圧力によるところが大きい。利下げをすることで景気対策にはなるため景気減速を防ぐ目的なら利下げは間違っていないが、インフレがあまりに進行するとそれが景気の阻害要因になる。
しかしエルドアン大統領は「利下げでインフレを止められる」との持論を崩さない。トルコの利下げとリラの下落は、政権が交代してエルドアン大統領が去るまで続くのかもしれない。
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