トルコ中銀が21日午後8時に政策金利を発表。予想で多かったのは1%の利下げだったが、サプライズで2%の大幅利下げが発表された。サプライズの大幅利下げを受け、発表後はトルコリラが暴落している。
トルコ中銀が21日午後8時に政策金利を発表。今回の予想で多かったのは1%の利下げだったが、2%の利下げや据え置き予想などもあった。そして発表された内容はサプライズの2%大幅利下げで、政策金利は16%にされた。
今回は利下げが発表される可能性はかなり高まっていた。前回・9月の発表ですでに1%の利下げが発表されて18%にされた後、今月14日には利下げに反対していた中銀幹部3人がエルドアン大統領によって突然更迭されたためだ。
そして2%大幅利下げによって発表後にはトルコリラが暴落。発表前には1ドル=9.3リラ付近にあった米ドル/トルコリラは、発表直後に9.5リラまで米ドル高・リラ安となりリラ史上最安値をこの日も更新した。
またトルコリラ/円も同様で、発表前に1リラ=12円30 銭付近だったレートは発表後に暴落し12円に接近。昨年11月につけた最安値を11ヶ月ぶりに更新した。このままリラ安が進めば11円台も時間の問題だろう。また数週間以内に1ドル=10リラまで対米ドルでリラ安になっていてもおかしくはない。
そして政策金利と同時に発表した声明で「インフレ率が目標の5%を達成するまであらゆる手段を講じる」と述べられていた。普通に考えれば現在19%を超えているインフレ率を5%まで下げるには利上げが必要だ。だが中銀は声明で「年末までに利下げ余地を残している」とも述べ、年内の追加利下げがあることを示唆していた。
エルドアン大統領は景気対策として以前から利下げを要求しており、9月と今回の連続利下げは中銀がエルドアン大統領の圧力に屈した形となった。しかし中銀がインフレ抑制とリラ安対策としての利上げをしないなら、今後インフレとリラの下落を止めることは難しいと思われる。
エルドアン大統領は利下げをすることで景気にプラスになると考えているようだが、リラが下落しインフレが進行すればそれだけ低所得層の生活を圧迫する。ただしトルコ人はインフレには慣れているので、米ドルや仮想通貨など他の資産を買うことで防衛する人々も多い。
ともかく中銀が2%の大幅利下げを発表し今後も利下げをすると示唆したことで、トルコリラ安基調はまだまだ続くと思われる。
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