テスラが26日のNY株式市場終了後に1~3月期の決算を発表。増収増益でアナリストの予想も上回る内容だった。そして今期の利益のかなりの部分がデジタル資産、つまり最近購入したビットコインの売却で得られた利益だとも発表された。
米自動車メーカーのテスラ(銘柄コード:TSLA)が、26日のNY株式市場終了後(日本時間27日早朝)に1~3月期の決算を発表した。
その内容によると、売上高は前年同期比74%増の103億9000万ドル(約1兆1200億円)で、アナリスト予想の102億ドル(約1兆1000億円)をわずかに上回った。
純利益は前年同期の1,600万ドル(約17億3000万円)から27倍にも増加し4億3800万ドル(約470億円)。EPS(1株当たりの利益)は予想が0.78ドルだったが、発表は0.93ドルでこちらも予想を上回った。
車の販売数を示す納車台数は、前年同期の約2倍となる18万4800台。この数字は1~3月期としては過去最高となる。
テスラと言えば、2月上旬にビットコインを15億ドル(約1,620億円)も購入したことで話題になった。そして今回発表された決算の数字を見ると、純利益のうちかなりの部分がデジタル資産の売却で得られた利益だと示している。つまり2月に保有していると発表されたビットコインのうち、一部をすでに売却したのだ。
発表された数字では、売却による収入が2億7200万ドル(約290億円)となっている。この数字を「利益」と誤って報道しているメディアが多いようだが、2億7200万ドルは売却による収入であって利益ではない。この金額から取得価格を引いた金額が利益になる。
そしてこの売却による利益は1億ドル(約108億円)と発表された。つまり取得した価格は約1億7000万ドル(約182億円)ということになる。
一方同時に発表されたバランスシートを見ると、3月末時点でデジタル資産として13億3000万ドル(約1,440億円)を保有していると記載されている。2月に発表した購入済のビットコインが15億ドル分だったので、そこから1億7000万ドル分をすでに売却して残りは13億3000万ドルという計算になる。
残りの13億3000万ドルにも含み益はかなり乗っていると思われるが、バランスシートには含み益は反映されない。ただどの程度の含み益か推定することはできる。すでに売却した分は1億7000万ドルで買って2億7200万ドルで売ったので、60%の利益を出した。
売却時からすでにレートが変動しているので現時点の含み益が全く同じとは言えないが、同じだと仮定すると13億3000万ドルに60%の含み益を加えて時価は約21億ドル(約2,260億円)になる。
これだけの利益があるなら、テスラのビットコインへの投資は成功と言える。最近ビットコインや仮想通貨が暴落したものの、今週になってテスラのCFO(最高財務責任者)がビットコインへの支持を崩さない発言をしたことなどから、27日にはまた上昇している。
4億3800万ドルの純利益のうち、1億ドルがビットコインの売却によるものだった。テスラの決算は現在の仮想通貨市場のパワーを示すような内容だった。
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