EU離脱を主導してきた英のジョンソン首相が、先週7日に辞任を表明した。辞任表明に至るまでの2日間で閣僚、議員、政府高官が数十人辞任する異常事態だった。そして英与党の保守党は9月5日に党首選を行う予定になっている。
2021年1月に完了したイギリスのEU離脱を主導したジョンソン首相が、先週7日に辞任を表明した。EU離脱を決定してからここに至るまでの約6年間は、イギリスにとって激動の6年だった。
イギリスは2016年6月に国民投票でEU離脱を決定。当初この結果は熱狂をもって歓迎された。ところが長年加盟していたEUからの離脱は一筋縄ではいかず、最初は2019年3月29日に離脱とされていたが、離脱後の貿易問題などいろいろな問題でEUと合意できず、離脱日は3回も延期された。
そのような混乱の中、2019年夏には前メイ首相が辞任を表明し、与党・保守党の党首選の末に同年7月に首相となったのがジョンソン首相だった。
ジョンソン首相は就任当時の離脱日だった2019年10月末では離脱を達成できなかったが、その後最後の延期を経て2020年1月末で離脱を達成。2~12月の11ヶ月間は「移行期間」として設定され、2021年1月1日で完全離脱となった。
このように極めて難儀なEU離脱をなんとか完了したジョンソン首相が、先週7日に辞任を表明するところまで追い込まれた。
きっかけとなったのは、イギリスのロックダウン期間中に首相官邸でパーティーを開催していたことや、自分が任命した与党幹部がわいせつ行為を行っていた疑惑。そしてこれらの問題についてきちんと説明せずに虚偽の発言を繰り返した点にある。
これらの問題に抗議して、7月5日にはジャヴィド保健相とスーナク財務相が辞任を表明。その後せきを切ったかのように、閣僚、議員、政府高官が次々と辞任。先週の5日から7日までのわずか2日間で、その数は50人以上に達したと言われる。
6日時点ではまだ「辞任はしない」と強気の発言をしていたジョンソン首相だが、辞任ラッシュが止まらずもはや与党内での支持も失っていると判断し、7日に辞任を表明した。政府の要人が数十人辞任を表明するのはまさに異常事態だった。
党首であるジョンソン首相が辞任を表明したので、与党・保守党では9月5日に党首選が行われることになった。ここで勝利した人物が次期英首相となる。今のところ辞任したスーナク財務相も含め11人が立候補を表明しており、混戦模様になっている。
ジョンソン首相が辞任を表明した7日にはポンドは日本円、米ドル、ユーロなど主要通貨に対して上昇したが、それほど大きな動きではなかった。EU離脱という困難な問題を乗り越えたジョンソン首相だが、与党内からの突き上げの高まりには抵抗しきれなかったようだ。
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