9日のNY株式市場はまたも序盤から軟調な展開となっており、NASDAQ総合指数がついに12,000を割って11,000台をつけた。これは2020年11月以来の安値水準であり、それ以降「コロナバブル」と言われて上げ続けてきた幅がなくなったことを意味する。
アメリカはインフレを抑制するためにハイペースで利上げを続けると予想され、利上げ加速見通しを受けて株式市場は下げが続いている。
4月になると後半だけで3回の大きな下げがあり、また5月5日も大幅安だった。そしてNY株式市場の主要3指数の中でも、NASDAQ総合指数(以下、「NASDAQ」)の下げ率がダウ工業平均以上に大きい。
9日も序盤からNASDAQは下落し、12,000を割って11,000台をつけた。正確に言うと先週6日にも11,000台はつけたがこの日は一瞬だけで、9日にはもっとはっきりと12,000を割って11,800台まで下がっている。
NASDAQが11,000台をつけるのは2020年11月以来1年半ぶり。株式市場は世界各国が莫大な緩和を開始した2020年春以降空前の上昇が続き「コロナバブル」とも言われた。パンデミックによって巣ごもりが増えてインターネットの重要性が高まったため、IT銘柄が多いNASDAQは特に急激に上昇した。
インターネットの黎明期である2000年頃には「ITバブル」と呼ばれ、特にアメリカのIT銘柄が急上昇したことがあった。この時のNASDAQの天井は、2000年3月につけた5,132。これでも10年前と比べると10倍以上になる異常な上昇と見られていた。
次に株式市場が上昇トレンドだったのは2004~07年だが、この時の天井は2007年10月につけた2,861でITバブル時の半分強だった。それだけ2000年までの数年間の上昇はかなり際立っていた。
しかしその後2010年代の株高で、2015年にはITバブル時の高値を更新する。これはバブルの天井も15年経てば更新できたという点で、1990~2015年の25年をかけてもバブル時の高値・38,915円が更新できない日経225平均と対比された。バブルの高値は結局2022年になってもまだ更新できていない。
2020年春以降はすでに述べたように各国の膨大な緩和と巣ごもりによるインターネット特需を受けて爆発的に上昇し、10,000を超えても止まらず2021年11月には16,212をつけた。
だが5月9日には11,000台となり、ピークの16,212からすでに25%も低い水準まで下がった。これは明確に下落トレンド入りを示している。
2020年3月には株式市場が大暴落したが、各国が莫大な緩和を開始したのですぐに反発した。しかし今回には緩和が行われる見通しはなく、それどころか逆に各国はどんどん引き締めを進める。この状況では反発はあまり見込めず、今後もまだ下げは続くだろう。「第2次ITバブル」とも呼べる2020~21年のNASDAQの上昇は終わったのだ。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。
iFOREXは数百銘柄の通貨、仮想通貨、商品、指数、ETF、株式をCFD形式で取引することができます。
方法は簡単、3ステップでCFD取引を注文できます。
iFOREXに今日参加すれば、次の素晴らしい特典パッケージがあなたのものに
25年以上信頼されるサービスプロバイダー
iFOREXグループは業界で最も大きく尊敬される企業の一つです。1996年に成功した銀行家のグループにより設立され、世界中の人の毎日の市場へのアクセスが目標です。
3つの主な約束
私たちは、提供するグローバルな取引商品の多様性と、使用する革新的な技術、常に向上し続けるカスタマーサービスで、業界のリーダーであり続けます。