20日夜に米11月個人消費のPCEデフレーターが発表された。
20日夜に米11月個人消費のPCEデフレーターが発表され、予想の前年同月比+2.5%を下回る+2.4%だった。先週発表された米11月PPIが予想を上回ったことや、19日未明のFOMC発表で来年の利下げ減速見通しが高まっていたところ、20日のこの指標でその見通しが後退。この日のNY株式市場は久しぶりに序盤から堅調な展開となり、ダウ工業平均は8月15日以来の上げ幅となる498ドル高で終了した。
来週月曜の展望
来週月曜は午後4時にイギリスの第3四半期GDP改定値が発表されます。午後10時半にカナダの10月GDPが発表されます。
前日のNYダウは15ドル高と11営業日ぶりにプラスで終わり、また円が安止まりしていることで日経225平均は137円高の38,950円で寄り付き。前場に一瞬だけ39,000円を回復したが後場になると下がり、終値は111円安の38,701円だった。夕方以降の先物はしばらく下げが続き一時は38,300円台をつけたものの、午後10時半に米インフレ指標が発表された頃から地合が変わり急反発。21日未明には一時39,000円を回復し、終値は38,800円台だった。
前日の日米政策金利と今後の見通し発表で来年における米の追加利下げや日銀の追加利上げ確率が低下したことで、発表後は急激な円安・米ドル高になり20日朝方までに1ドル=158円に接近した。だが午前10時頃に加藤財務相が「過度な円安には適切に対応」と発言したことで、円安が一服しその後は円高が進行。午後10時半に発表された米インフレ指標が予想を下回ったこともあり、21日未明には一時的に155円台をつけた。
FRBによる来年の利下げ減速が示唆されたため、18日のNYダウは1,123ドル下落しリスク回避姿勢が広がった。リスク回避姿勢は仮想通貨市場にも波及し、20日朝方に1,550万円だったビットコインは特に夕方以降に下落して午後9時過ぎには1,450万円をつけた。しかしそこで下げ止まり、その後は急反発して21日日中までに1,550万円を回復した。(注:チャートは米ドル表記です)
今後気温が低下し天然ガスの暖房需要が高まるとの見通しに加え、19日に発表された米天然ガス在庫が予想を上回る減少幅だったことで天然ガス価格は強烈な上昇圧力がかかった。19日を100万BTU=3.6ドル台で終えたNY天然ガスは、20日日中は大きな動きがなくそのままの水準で推移。だが夜になると上昇して3.8ドルをつけ、2023年1月以来約2年ぶりの高値となった。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。