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25
Jul

為替市場で急激な円高進行

user 著者 鳥羽賢

24日から25日にかけて急激な円高が進行した。

NY株式市場も軟調

先週の日米要人の円安・米ドル高は是正されるべきとの発言に加え、今週になっても一部メディアが日銀が今月の会合で追加利上げを発表する可能性があると報道したことから、為替市場では24日から25日にかけて急激な円高が進行した。そのような状況だが日本時間の24日朝方に発表されたテスラの決算が低調だったことや、米政府が中国への半導体輸出規制を検討していることが売り材料となりこの日のNY株式市場は下落。ダウ工業平均は504ドル安で終了して40,000ドルを割った。

今日の展望

今日は午後9時半にアメリカの第2四半期GDPが発表されます。

日本225(円)

場中に下げた後先物暴落

先週から為替市場では急激な円高が続いており、それが日本株にとって売り材料となっている。前日のNYダウは63ドルの小幅安で終了したものの、円高を受けてこの日の日経225平均は258円安の39,336円で寄り付き。開始後に上昇して一旦は39,600円をつけたがその後下げに転じ、後場になると寄り値を割り終値は440円安の39,154円だった。夕方以降の先物は円高が加速したために売りが殺到し、25日朝までに1,000円近く暴落した。

米ドル/円

24時間で3円円高進行

すでに述べたように先週の米トランプ元大統領の発言や、日本の河野デジタル相の発言によってその後急激な円高が進行している。また24日は「日銀が今月の会合で利上げ検討」と報道されたことがまた円高材料になった。24日朝方には1ドル=156円だった米ドル/円は、その後日中から夕方過ぎにかけて円高に動き夜には153円10銭台に。その後はしばらく153円台に留まっていたが、25日午前にはまた円高に動き152円台をつけている。

テスラ

低調な決算で12%暴落

テスラが日本時間24日早朝に4~6月期の決算を発表し、売上高は前年同期比2%増の255億ドルだったが、純利益が45%激減して14億8000万ドルだった。また販売台数も前年同期から減少した。前日を246.38ドルで終えていた同社の株だが、低調な決算内容を受けて24日のNY株式市場では序盤から約10%暴落。一時は約13%安の214.71ドルをつけ、終値は12.3%安の215.99ドルだった。

カナダドル/円

加中銀が利下げを発表

カナダドル/円は24日朝方には1加ドル=113円付近で推移していたが、この日の急激な円高トレンドを受けて午後10時45分のカナダ政策金利発表前までに111円台前半まで下落した。そして発表された政策金利は予想通り0.25%の利下げで4.5%とされ、その後のマックレム総裁の会見では「追加利下げも妥当」との趣旨の発言があった。この発言もカナダドル売り材料となり、25日午前中には111円を割って110円台前半まで下落している。

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