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28
Jan

原油の生産量凍結見送りの影響が市場に出る

user 著者 鳥羽賢

17日の産油国の会合では原油の生産量凍結が見送られた。

生産量凍結の影響で金融市場が乱高下

17日に行われた産油国の会合では、原油の生産量凍結で合意することはできなかった。その影響から週明けの金融市場が乱高下。原油は18日朝には先週末より3ドルほど安い水準で始まり、また日本の株式市場も暴落した。ただアメリカのNY株式市場は上昇するなど、影響は長期化せず限定的なものに留まる見通し。

今日の展望

今日は午後9時半にアメリカの3月住宅着工件数が発表されます。

日本225(円)

地震と原油安の影響で暴落

14日夜と16日未明に起こった熊本地震の影響が、週明け18日の国内株式市場に出てきた。また原油の生産量凍結見送りからきた原油安もあり、18日の日経225平均は前日比300円以上安い16,521円でスタート。寄り付き直後にさらに下落し、終日16,300円前後で推移した後、16,275円と前日比572円安で終了した。ただ夕方以降の先物の時間は円安と欧米株高が進行したため、19日朝までに16,500円台を回復。

WTI原油

生産量凍結見送りで一時下落

すでに述べたように、17日の会合で産油国が生産量凍結で合意することができなかった。先週を40ドル台で終えたNY原油だが、このニュースを受けて18日は37ドル台と安くスタート。ただその後は少しずつ回復していった。さらに週末からクウェートで石油労働者がストライキを起こしており、それが原油価格をさらに押し上げ19日朝までには40ドル付近を回復した。

米ドル/円

日中に円高になるがその後円安に

週明けの米ドル/円は、原油安や地震の影響からリスク回避の円買いが広まり日中はまた107円台をつけた。しかし午後以降になると欧米株式市場が下がらなかったことから円安地合に転換。夜9時前後には特に大きく円安になり、19日未明までには108円台後半まで上昇した。

ブラジル 60

ルセフ大統領弾劾が下院通過も横ばい

ルセフ大統領の弾劾に向けて動いているブラジル議会が、17日に下院が大統領の弾劾決議を可決。決議は上院に送られることになった。ルセフ政権の退陣期待で最近は上昇してきたブラジル株式市場だが、この日は弾劾決議可決にもそれほど反応せず。ボベスパ指数は0.6%安とほぼ横ばいで終了した。

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