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27
Jan

今週は株安が止まるかどうかに注目

user 著者 鳥羽賢

今週は先週後半の世界同時株安が止まるかどうかに注目される。

中国からは週末に何もなし

先週は後半に中国経済への懸念から、世界的な株安になった。日本でも日経225平均が今年最大となる週足1,084円の下げ、21日のザラ場以後先物はさらに下がっている。今週はその下げが止まるかどうかだが、これまで何度かあったように、中国が週末に利下げを発表するということはなかった。

今日の展望

今日は午後2時にシンガポールの7月CPIが発表されます。

日本225(円)

20日の引け時点より1,000円ほど安

中国懸念から起こった世界的株安の流れを受け、国内市場も21日朝から全面安。19,711円と前日比322円安で寄り付いた後も売り一色で、終値は597円安の19,435円だった。日銀のETF買いも効果がなかったようだ。夕方以降の先物の時間になるとNY株式市場の下げを受けて、日経225先物が22日朝には18,000円台をつけた。これは20日の引け時点から見て1,000円以上の下げになる。

WTI原油

リーマンショック直後以来の30ドル台

下げが止まらない原油だが、21日にはアメリカの民間会社が国内の石油掘削リグ稼働数を発表。前週比2基増の674基で、5週連続増加となった。この統計を受けてNY市場の原油がまた売られ、節目の40ドルを割って30ドル台に。40ドル割れはリーマンショック直後の2009年2月以来、6年半ぶりとなる。

米ドル/露ルーブル

原油安を受けて5日連続下げ

原油輸出国であるロシアのルーブルは、原油価格に大きく影響を受ける。この日原油が6年半ぶりに40ドルを下回ったため、ルーブルも急落して1米ドル=68ルーブル台に。先週は5日連続で下げており、5日間の下げ幅は5ルーブルほど。去年12月のように、ルーブルの通貨危機再来が現実味を帯びてくる。

米ドル/円

リスク回避の円買いから121円台まで下落

株安の進行と同時に、外国為替市場でもリスク回避の円買いが進行。21日には大きく円高になり、21日朝時点の123円台から22日朝には121円台になって今週を終了。この日は特に米経済指標の発表はなかった。24日も目立った米経済指標の発表はなく、焦点は中国懸念からくるリスク回避姿勢がどの程度広がるかあるいは収束するかになる。

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