27
Jan

ギリシャのデフォルトが近づく

user 著者 鳥羽賢

週末になってもギリシャ支援で合意できず、デフォルトが近づいてきた。

ギリシャ支援協議は合意できないまま打ち切り

デフォルト回避を目指して先週ギリシャと支援団との間で協議が続けられてきたが、ついに合意には至らなかった。ギリシャは7月5日に支援の是非を問う国民投票を実施すると発表し、議会でも承認された。しかしその一方先週末まで続けられてきた協議では支援団を納得させることはできず、支援の延長はなし。協議も打ち切られた。今週にギリシャがデフォルトする可能性が高まってきた。

今日の展望

今日は午後9時にドイツの6月CPIが発表されます。

日本225(円)

場中下落後先物は上昇

ギリシャ問題のリスクが高まる中、先週金曜の国内株式市場は下落。日経225平均の寄り付きは20,758円で前日とあまり変わらなかったが、その後場中は売り先行で終値は20,706円だった。夕方以降の先物は欧州株式市場が上昇したことを受け、20,800円台まで上昇して先週を終えた。そしてギリシャ協議が決裂したため、週明けのCME日経225先物は早くも20,300円台と大幅に下落している。

ドイツ40

先週金曜はやや上昇したが…

先週金曜のドイツ株式市場は、ギリシャ懸念がくすぶるにも関わらずやや上昇。DAX指数の始値は11,387と前日より安かったものの、その後上昇し11,492で終えた。しかしギリシャの協議が週末にまとまらずデフォルトの可能性が高まったため、月曜は大荒れな市場になる可能性がある。

ユーロ/円

週明け早くも4円の大幅下落

特に目立ったユーロ関連の経済指標発表がなかった先週金曜のユーロ/円は、ギリシャ問題懸念があるとはいえそれほど変動せず、138円台を中心に比較的安定していた。しかしギリシャのデフォルト懸念が高まったため、週明けの外国為替市場では早くも大幅下落し134円台と先週終値より4円安い水準をつけて始まっている。

「有事の金買い」で上昇はあるか

金融市場全体の不安が高まると、金は買われることが多い。先週金曜は1,170ドル台前半であまり動きのなかったNY市場の金だが、ギリシャ懸念の高まりから週明けになって早くも1,180ドル台半ばまで上昇。今後ギリシャ関連で世界の金融市場に混乱が広まると、金価格は上昇していくことが考えられる。

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