19日のNYダウは小幅高で終わり連続安は「10」で止まった。
18日(日本時間19日未明)のFOMC発表で来年の利下げ予想回数が下方修正されていたことで、この日のNYダウは1,123ドル安で終了した。しかし現地時間で一夜明けた19日のNY株式市場では地合が回復しほぼ終日プラス圏で推移。終盤にやや下げたものの15ドルの小幅高で終わり、連続下落を「10」で止めた。そのような状況だが20日朝方には日本の11月CPIが発表され、予想を0.1ポイント上回る前年同月比+2.7%で3ヶ月ぶりにインフレ率が上昇した。
今日の展望
今日は午後10時半にアメリカの11月個人消費のPCEデフレーターが発表されます。
すでに述べたように19日未明の発表で来年の米利下げ予想回数が前回より下方修正されていたことで、ダウは1,123ドル安で終わり日経225先物も数時間で最大1,000円程度暴落した。そしてこの日の東証では559円安の38,522円で寄り付き直後に38,300円台まで下げたものの、為替が円安に動いたことからその後は急上昇。正午頃に日銀が金利据え置きを発表すると円が一段安になったため後場もリバウンド基調は変わらず、終値は268円安の38,813円だった。
FOMC発表前には1ドル=153円台後半で推移していた米ドル/円だが、利下げとともに来年の利下げ予想回数が下方修正されたために発表後に1円ほど円安になり154円台後半に。19日正午頃に日銀が金利据え置きを発表すると155円台まで円安が進行。そして午後3時半からの日銀植田総裁の会見で来年の春闘まで利上げはないと示唆する発言があったことでその後は円が急落し、20日未明には157円台後半をつけ24時間で4円近い円安となった。
今後気温が低下し暖房需要が増大するとの見通しから、最近の天然ガス価格は上昇が続いてきた。また19日夜に発表された米週間天然ガス在庫は、予想の前週比1,230億立法フィート減に対し発表は1,250億立法フィート減で予想より大きい減少幅だった。日中は緩やかな上昇が続いていたNY天然ガスだが、米在庫が発表された夜以降に加速して20日未明には100万BTU=3.6ドルを突破。2023年1月以来の高値をつけ、今年の最高値を更新した。
ガーナなど西アフリカの生産国で来期の生産量見通しが悪化していることから今週のNYココアは上昇が続き、18日には一時1トン=12,900ドルをつけて史上最高値を更新した。しかしFOMC発表後の米ドル高でNY市場のココアには割高感が出て、19日になると利益確定売りや買いポジションの強制決済が続出。この日は序盤から下げ基調となり、約1,000ドル安の11,700ドル台で終了した。
この書類に含まれる素材はiFOREXではなく、独立した第3機関により作成されたもので、いかなる場合においても、直接的・間接的、明示的・暗示的にかかわらず、投資に対する助言や、金融商品に関する投資戦略の推奨、提案として解釈すべきものではありません。この書類に含まれる過去の実績や、それに基づくシミュレーションは将来の成果を保障するものではありません。
すべての免責事項はこちらをクリックしてご確認ください。