23
Apr

NY株式市場は大幅反発

user 著者 鳥羽賢

22日のNYダウは1,016ドルの大幅高だった。

ベッセント財務長官が貿易摩擦緩和を示唆

先週末にトランプ大統領がFRBパウエル議長の解任に対して意欲的な姿勢を示したことで、週明け21日のNY株式市場は大幅下落した。しかし一夜明けた22日になると地合が回復し、この日のダウ工業平均は序盤から上昇。さらに場中にベッセント財務長官が中国との貿易摩擦が「数ヶ月以内に緩和される」と発言すると、一段と上昇して1,016ドル高で終了した。

今日の展望

今日は午後11時にアメリカの3月新築住宅販売件数が発表されます。

日本225(円)

場中は横ばい後先物高

パウエル議長の解任懸念が高まったことで、前日のNYダウは971ドル安で終了。日経225先物も22日早朝に一時34,000円を割った後、東証では日経225平均が168円安の34,111円で寄り付いた。しかし場中には大きな動きがなく前場から後場にかけて34,200円付近で細かい上下が続き、終値は59円安の34,220円だった。夕方以降の先物はNY株高とともに反発が続き、23日朝にトランプ大統領が「パウエル議長の解任はない」と発言すると急騰した。

米ドル/円

一時139円台をつける

週明け21日の米ドル/円はパウエル議長解任懸念で米ドル売りが進行し、1ドル=140円台をつけた。そして22日正午前後にさらに米ドル売りが入り、午後1時過ぎにはついに140円を割って昨年9月以来となる139円台まで円高に。だがそこで円高は止まり、その後は夜から23日未明にかけて円安が進行。さらに23日早朝にトランプ大統領が「パウエル議長の解任はない」と発言すると円が1円以上急落して一時は143円をつけたが、その後はまた円高に動いた。

3,500ドルまで上昇後反落

米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日はそのセオリー通りに動いた。パウエル議長解任への懸念を受けて今週明けから金買いが激増し、金価格は急上昇。22日朝方には3,420ドルだったNY金は、午前中から正午過ぎにかけてさらに買われて午後に一時3,500ドルをつけた。しかしその後は上がり過ぎ感と米ドルの反発を受けて下落し、23日早朝にトランプ大統領がパウエル議長は解任しないと発言すると急落して3,300ドルに接近。高低差が200ドル近いボラティリティの高い1日となった。

ココア

4月上旬以来の9,000ドル

火曜になってアフリカのカカオ豆生産国であるコートジボワールが出した昨年10月から現在までの輸出量が、年末時点の見通しより下方修正されていた。22日を1トン=8,600ドル付近で開始したNYココアは、コートジボワールの輸出減統計を受けてその後上昇。4月4日以来2週間半ぶりに9,000ドルを超えた。

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