10日ECBが政策金利の引き下げを発表した。
10日にECBが政策金利を発表。最重要政策金利のリファイナンス金利は、これまでの0.05%から0%に引き下げられた。また限界貸出金利は0.3%から0.25%に、中銀預金金利は-0.3%から-0.4%に引き下げられた。そして量的緩和は月額600億ユーロ(約7兆6000億円)から800億ユーロ(約10兆円)に拡大。ただしその後のドラギ総裁の会見で、今後の追加利下げは否定する発言があった。
今日は午後4時にドイツの2月CPI改定値が発表されます。午後10時半にカナダの2月失業率が発表されます。
すでに述べたように、10日夜にECBが追加緩和を発表。発表直後にはユーロ/円が124円台半ばから123円台半ばまで下落した。しかしその後のドラギ総裁の会見で、「現時点で追加利下げは見込まず」と追加利下げを否定する発言があった。そのため会見時から大幅なユーロ高になり、11日未明には126円台半ばまで上昇。
9日夕方以降は為替市場が円安基調になったことから、10日の国内株式市場は上昇。16,811円で寄り付いた日経225平均は、前場に16,700円台まで下げる場面もあったが、その後リバウンドし終値は210円高の16,852円だった。夜になってECBが政策金利を発表すると、一時17,000円付近まで上昇。しかしドラギ総裁の会見で追加利下げが否定されると急落し、16,300円台をつけた。
ECB発表とドラギ総裁の会見によってユーロが乱高下したが、米ドル/円もつられて同様に動いた。ECB発表前に113円台半ばにあったレートは、ECB発表直後に114円台半ばに上昇。その後ドラギ総裁の会見を受けて円高になり、11日未明には一時112円台半ばまで下落した。
原油価格が先月以降上昇に転じているため、ロシア・ルーブルも上昇している。1月には1米ドル=83ルーブルまで下落し2014年12月の通貨危機の再来とも思われたロシアだが、その後はルーブルが反騰。3月10日には70ルーブルを割って69ルーブル台になった。ルーブルの1米ドル=69ルーブル台は、昨年12月末以来2ヶ月半ぶりとなる。
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