12日はNYダウがまたも大幅下落した。
今月1日にシリアのイラン大使館がイスラエルによって空爆されたことで、11~12日頃にはイランが近いうちにイスラエルに対して報復攻撃を開始するとの懸念が高まった。12日のNY株式市場は中東の緊張の高まりを受けて序盤から軟調な動きが続き、ダウ工業平均は475ドル安の37,983ドルで終了。1月19日以来約3ヶ月ぶりの終値37,000ドル台をつけ、直近10営業日中9営業日で下落となった。
来週月曜の展望
来週月曜は午後9時半にアメリカの3月小売売上高が発表されます。
前日のNYダウはわずか2ドル安で終わったものの、円が安止まりしていることなどから12日の東京市場では日経225平均が280円高の39,722円で寄り付き。しかし場中は前場から後場にかけて軟調な動きが続き、終値は81円高の39,523円に留まった。夕方以降の先物も買い材料がなく下げが続き、特に夜になってイランの報復攻撃による中東情勢の悪化懸念が高まると下げが加速し39,000円を割って今週を終えた。
西アフリカの生産国であるガーナやコートジボワールでカカオ豆の生産不良が続いているため、ココア価格は今年になって高騰が続いている。3月に50%も高騰したが4月になっても勢いは衰えず、11日を1トン=10,400ドルで終えたNYココアは12日も序盤から上昇。この日後半には節目の11,000ドルをつけたが終了間際にやや下げた。
中東懸念の高まりによるリスク回避の動きは仮想市場にも広がった。ソラナは12日日中には26,000円台で推移していたものの、夜以降下落。13日午前3時頃に特に多くの売りが出て一時は22,000円に接近し、12日夜時点からの下げ幅は10%を超えた。だが22,000円は割らずに下げ止まり、13日は主に23,000円を挟んで小動きだった。(注:チャートは米ドル表記です)
米利下げ観測が市場でくすぶっていることから、金利を生まない資産である金の相対的価値が上がり金価格は上昇が続いている。12日朝方には2,375ドル付近にあったNY金だが、日中から上昇して午後には節目の2,400ドルをつけた。そして夜には2,400ドルを大きく超えて2,425ドルをつけたが、その後は上がり過ぎ感から調整モードに移り80ドルほど下げる乱高下を見せて今週を終えた。
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