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Apr

パウエル議長解任懸念でNY株下落

user 著者 鳥羽賢

21日のNYダウは一時1,300ドル以上下落した。

トランプ大統領が解任に意欲

週末になってトランプ大統領が利下げをしないFRBパウエル議長の解任に対し前向きな発言を複数回行ったことで、市場には解任の懸念が高まった。解任懸念を受けて3連休明けとなった21日のNY株式市場は序盤から売りが広がり、ダウ工業平均は中盤に一時1,300ドル以上下落。終盤になって切り返して971ドル安で終了したものの、先週から数えて4営業日連続安となった。

今日の展望

今日は午後11時からECBのラガルド総裁が発言をします。

日本225(円)

米懸念で下げる

先週後半から週末にかけてトランプ大統領がパウエル議長への批判を強めたことから、市場では解任懸念が高まり週明けの東京株式市場は軟調な展開となった。日経225平均は先週比174円安の34,556円で寄り付いた後、前場から後場にかけて下げが続き終値は451円安の34,279円だった。夕方以降の先物も下げが続きNY株安を受けて22日未明には一旦34,000円を割ったが、その後は上昇に転じた。

米ドル/円

140円台まで円高進行

すでに述べたように市場では米FRBのパウエル議長の解任懸念が高まり、それが週明けの為替市場で米ドル売り材料となった。先週を1ドル=142円20銭で終えた米ドル/円は、週明けは午前中から正午過ぎにかけて急撃な円高・米ドル安が進行して昨年9月以来の141円割れ、140円台をつけた。しかしそこで米ドル売りが一旦止まり、その後は夜から22日未明にかけて140円台後半で小幅な上下が続いた。

懸念高まり受け100ドル超上昇

米ドルと反対に動くことが多い金だが、この日はそのセオリー通りに動いた。4月になってトランプ政権が相互関税を発表して以来、世界経済に対する不安の高まりを受けて金価格は急上昇が続いている。先週を3,320ドル付近で終えたNY金は、パウエル議長の解任懸念の高まりを受け週明け21日は朝方から急上昇。金買いは夜から22日未明まで続き、3,400ドルを突破しても止まらず。この日だけで100ドル超上昇して最高値を大幅更新した。

天然ガス

大幅安で3ドルに接近

冬の間は気温低下による暖房需要増大を受けて100万BTU=4ドル超えまで上昇したNY天然ガスだが、最近は気温が上昇してきたことから下げ基調にある。先週を3.25ドルで終えた価格は、週明けの21日日中は米がまだ日曜にあることから3.2ドル付近で横ばい。だが夜以降になると、気温上昇見通しや最近の生産量増加を受けて下落し一時は3ドルに接近した。

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