1万円を新しい1円にするなど、通貨単位の0をいくつか取るデノミネーション(デノミ)政策。最近実施した国はあまり多くないが、先週17日に韓国の中央銀行総裁がデノミについて国会で示唆していた。
簡単にデノミについて説明すると、デノミとは例えばこれまで10,000円だった通貨を来月から新しい1円にするというように、下の0をいくつか取って新しい通貨を発行し、通貨の単位を切り上げる政策のことを指す。
デノミは最近の日本では全く実施してないし、世界でも最近実施した国は少ない。では、なぜデノミを行うのか?それはインフレ率が激しい国の場合、数ヶ月~数年経つとお金の価値が下がって物価が上がり、どんどん0が増えていく。0が増えすぎた場合に収拾をつけるために実施することが多いのが、デノミだ。
最近実施されたデノミの例としては、2008年前後のジンバブエや、2009年の北朝鮮がある。2007~09年のジンバブエは極度のインフレになっていたため、100億分の1や1兆分の1といった極端なデノミが行われた。また2009年の北朝鮮では100分の1デノミが行われたが、北朝鮮は秘密主義国家のため詳しい経緯はわかっていない。
最近で比較的成功に終わったデノミの例として、2005年のトルコがある。トルコは2005年1月1日付けで、それまでの100万リラを新1リラと交換できるデノミを実施。デノミ実施直後は、旧100万リラ紙幣と新1リラ紙幣が混在するなど混乱するものだが、時が経てばだんだんと旧リラは市場から消えていく。
トルコは20世紀に激しいインフレが続いていたが、2005年のデノミ以来比較的通貨価値が安定してきた。
そして韓国のデノミ示唆の話だが、これは先週17日に韓国国会に出席していた韓国中央銀行の李総裁に対し、ある議員が「(ウォンの)対ドル為替レートの数字が大きい」と発言した。それはその通りで、ウォンは1ウォン=0.1円など、1ウォンの価値がかなり小さい。これを対米ドルにすると、1ドル=1000ウォンなどになる。
議員は現在大きすぎる為替レートの表記に対し修正の必要性について述べ、李総裁は「そのようなことは承知している」と返答していた。これは将来的なデノミの可能性を示唆している。
ただ現実問題として、韓国でデノミが行われても、日本への影響は軽微になると考えられる。ウォンは外国為替市場や貿易取引でそれほど重要な通貨というわけでもないし、またFXで取引されることも少ない。しかしデノミという可能性があることだけは、覚えておいてもいいかもしれない。
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