今年2月にインターネット上の仮想通貨・ビットコインを取引するための国内取引所であるマウントゴックスが取引を停止した。だがその後もビットコインの人気は世界で根強く残っている。
ビットコインというのはごく最近運用され始めた全く新しいタイプの通貨で、円やドルなど普通の通貨とは全く異なっている。普通の通貨は国家が発行体となっており、中央銀行が発行する。しかしビットコインに単一の発行体は存在せずに、一定時間ごとに一定量が「生成」される仕組みになっている。その生成量は4年ごとに減らされていき、また最終的に全ての生成を止める到達ラインもあらかじめ決められている。そのため、無尽蔵に発行されてインフレのように通貨価値が下がる可能性は低い。
生成されたビットコインは流通することになり、ビットコインを売買したい人には取引所が用意されている。最近まで日本で最大級の取引量を持っていた取引所がマウントゴックスだったのだが、そちらは2月に破綻してしまったことはすでに述べた。
話をビットコイン本体に戻すと、ビットコインは通貨であり、価値も円やドルのように刻一刻と変わっていく。ビットコインと他の通貨との間にはすでに「為替レート」が存在し、一部の投資サイトにはすでに対円や対ドルのチャートも掲載されている。
ビットコインを表記する時は「BTC」と書き、1単位を1BTCと書く。この相場だが2013年には大暴騰し、13年初頭には1BTC=10ドル程度だったのが、年末には最高で1BTC=1200ドルもつけた!
これほど価値が上がったのは、それだけビットコインの人気が各国で高まっているためだ。人気の理由はいろいろあるだろうが、まずはその利便性。国家が発行している通貨ではないので、国境など関係なしにいろいろな国で使うことができる。もちろんビットコインが使える場所はまだ限られているが、国境を気にする必要がないのは大きなメリットになっている。
それから他国に送金するのも、普通の通貨よりも簡単に行うことができる。円などを銀行を通して海外送金すると、手数料だけでもかなり取られる。しかし仮想通貨であるビットコインは、高額の手数料なしに海外に送金ができる。
しかしそんな人気の中、今年の2月にマウントゴックスがビットコインの全ての取引を停止すると発表する。同月には民事再生法の適用を申請し、さらに4月にそれも却下されて破産手続きが開始になった。この破綻には7月の今になっても不可解な部分が残っている。まず破綻にあたって、それまで同社が取引していた85万BTCものビットコインが「消失」してしまった。この額は、1BTC=1200ドルだった昨年末のピーク時のレートにすると、約1000億円にもなる。ビットコインが消失してしまったので、破綻にあたって債権者は債権回収の見通しが立っていない。
だが日本のマウントゴックスが破綻しても、海外の取引所はまだ多く残っている。また日本でもマウントゴックス破綻後に、「BTCボックス」など他の取引所が新しく設立された。ビットコインの人気自体は、マウントゴックスの破綻後もまだそこまで低迷している様子はない。
ビットコインに円やドルに対する「為替レート」がある以上、FXのようにキャピタルゲインを目的にして投機対象にする人も増えてきている。しかしマウントゴックスの破綻に見られるように、ビットコインには普通の通貨のような国家のバックアップがない。何かあると、すぐに消失したり価値が暴落したりするリスクは常に存在することを覚えておいた方がいい。
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